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韓国の中小企業とランボルギーニが手を組んだ「電動スクーター」登場


  • 韓国の中小企業とランボルギーニが手を組んだ「電動スクーター」登場
  • 31日、ソウル市中区の「韓国の家」で、パク・チョンミンGPCCコリア代表(中央)とフェルッチオ・ランボルギーニ(右、26)が新しく出荷した電動スクーターを披露している。



韓国の中小企業がイタリアのランボルギーニ一族と手を取り合って、電動スクーター事業に乗り出す。電気自動車開発企業のGPCCコリア(代表パク・チョンミン)は、スーパーカーで有名なランボルギーニ家3世のフェルッチオ・ランボルギーニ氏と手を握り、電動スクーター事業を開始した。

GPCCコリアは31日、ソウル中区の「韓国の家」で開かれた新車発表会で、フェルッチオ・ランボルギーニ氏と2年のあいだ共同で開発した電動スクーター「イソモト・フェルッチオ・ランボルギーニエディション(ISO MOTO FERRUCCIO LAMBORGHINI edition)」を公開した。こんかい公開したスクーターは最高時速80㎞で走行することができ、3時間30分の充電で65キロメートルを走行できる。価格は400万ウォン台だと伝えられた。

パク・チョンミン代表は「既存のガソリンエンジンのスクーターとの比較で95%も安価な燃料費が最大の利点」だとし、「家庭内の220Vコンセントで簡単に充電できるように設計した」と説明した。スマートフォンアプリと連動し、電源制御と盗難防止システムや走行距離チェックなどのさまざまな機能も提供する。

パク代表は「韓国は丘の地形が多いから強力なモーター性能を要求したし、四季がはっきりしているのでバッテリーもさまざまな環境に耐えなければならない」とし、「韓国で良い評価を受けた後は、世界舞台に進出する計画だ」と語った。GPCCコリアは電動スクーターを年内に発売する予定であり、来年までに国内500台、世界で2万台を販売する計画だ。

パク代表は「こんかい公開したスクーターはGPCCの技術力によって、低価格のスクーターよりも優れた走行感と乗り心地を実現した」とし、「韓国をはじめ日本やヨーロッパ、東南アジア、南米市場の攻略に乗り出す計画だ」と語った。電動スクーター市場は年間1000万台規模に成長すると予想され、GPCCは2021年までに6万4000台を販売する計画だ。

フェルッチオ・ランボルギーニ氏はGPCCの株式を買い入れて事業に参加する。ランボルギーニ家はブランドのライセンス移管と車両開発技術などを提供し、GPCCは平沢(ピョンテク)と中国工場でスクーターを生産する。

フェルッチオ・ランボルギーニ氏はGPCCの最高ブランド責任者(CBO)としても活動する予定であり、モーターサイクリストの経験を生かして新モデルの開発にも直接参与する予定だ。フェルッチオ・ランボルギーニ氏は、「韓国は世界的に自動車と情報通信技術(ICT)分野で先進的な技術を保有しており、韓国で事業を開始することにした」とし、「今回のモデルをきっかけに電動スクーター製品群を拡大する計画であり、今後は小型電気自動車事業にも進出するつもり」だと語った。ランボルギーニ家は小型車ブランド「タウンライフ(Town Life)」も保有している。

GPCCは今後、三輪・四輪の小型電気自動車にまで拡大する計画だ。 2019年までに小型電気自動車も認証を取得して商用化に乗り出す。ランボルギーニ家と手を組んだGPCCは、日本最大のプリント回路基板(PCB)メーカーであるキョウデン(KYODEN)グループの電気自動車研究開発を担当していたが、昨年独立した会社だ。
  • 毎日経済 ソン・ミングン記者 | (C) mk.co.kr
  • 入力 2017-11-01 09:15:11




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