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サムスン電子「華城新工場」来月着工


サムスン電子が6兆ウォンをかけて京畿道華城市に新設する半導体受託生産(ファウンドリー)工場は、年内着工が可能となる見込みだ。これまで華城市の交通影響評価審議が遅れて着工が遅れたが、この審議がさいきん一段落したためだ。これによってサムスン電子はメモリー分野はもちろん、ファウンドリ分野でも世界の企業と肩を並べることができるものと思われる。

23日、京畿道によると華城市は去る22日、交通影響評価審議委員会を開き、サムスン電子の華城半導体工場の増設許可に必要な交通影響評価を審議した後、これをそのまま受け入れることにした。

華城半導体工場は1999年に事前建築許可が行われており、今後は許可事項のみを変更すれば建築許可をとくに受けなくてもよい。サムスン電子は当初、15日に工事を開始しようとしたが、交通影響評価が遅れて着工が遅れた。華城市は水原市から流入する交通渋滞を解決するために、道路を地下化する費用700億ウォンほどをサムスン電子が負担することを提案したことで双方は対立してきたが、今回の審議通過ではやければ来月中旬に半導体工場の建設を開始できる見込みだ。

サムスン電子としては、建設開始と設備導入および完成、稼働率の底上げなど、すべての日程が歯車のように精巧に行われなければならないが、これまで華城市と交通影響評価委で意見の相違が生じ、すべての日程が延期される困難な状況に追い込まれた。しかし今回の審議経過とともに6兆ウォンが適時に投資されるならば、サムスン電子はメモリー分野だけでなく、ファウンドリ分野でも世界最高のメーカーに跳躍し、世界1位の総合半導体会社(IDM)の位相を固めることになるものと思われる。

サムスン電子がここに建てるオンデマンド半導体工場は、顧客の注文を受けて生産するために適期の着工が最も重要だ。サムスン電子は今回の審議で工場周辺の入出道路を拡張し、車両の5部制とシャトルバスを増やす交通対策はもちろん、今後は完成後も交通渋滞が発生した場合には、華城市と協力して解決策を模索し続けることにしたという。

これによってサムスン電子は華城半導体工場17ライン周辺の駐車場跡地に、2019年に18ラインを完成させるという計画を実行に移すことができるようになった。ここでは7ナノ以下の次世代プロセスルールの極紫外線(EUV)露光装置をオランダASML社から取り寄せて、次世代工程プロセスルールを導入することになる見込みだ。

今年、サムスン電子はファウンドリ事業部を独立させ、現在4位の市場シェアを2位まで引き上げる目標を立てた。この工場が完成する2019年頃には、サムスン電子はこの分野でも世界1位をにらむことが期待される。

18ラインの年内着工は、サムスン電子が半導体分野で確固たる1位を占めるという「超格差戦略」の意志が反映されたものだ。今後もこれを維持するためには、市況に影響を大きく受けるメモリだけでなく、非メモリ分野でも躍進が必要だ。今回の工場建設によって、華城市での生産誘発効果は15兆ウォン、雇用誘発効果は5万人を超える。サムスン電子の関係者は、「新規ライン建設と関連して交通影響評価審議という、重要な手続きの一部がまとまったのは事実だが、着工まで華城市と交通問題について引き続き緊密に協議していく計画だ」と語った。
  • 毎日経済 イ・ドンイン記者 | (C) mk.co.kr
  • 入力 2017-11-25 07:49:28




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