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「最低賃金」の影響…各外食企業、サービス縮小・価格引上げ


「最低賃金引き上げ」による風船効果でポイント獲得や会員特典など、顧客サービスを縮小する外食企業が増えている。年末年始に値上げに乗り出したところもあるが、政府の顔色をうかがうおうと、値上げに乗り出せなかった各企業は顧客サービスを減したり、あるいは営業時間を短縮して人件費の負担を軽減している。

CJフードビルのベーカリーブランド「トゥレジュール」は1日、来る3月からポイント付与率を従来の5%から0.5%に縮小すると明らかにした。今までは「CJワン」メンバーシップに加入した顧客がトゥレジュールでパンを買えば購入価格の5%をポイントとして加算したが、3月からは0.5%だけをCJワンのポイントに切り替える計画だ。

CJフードビルの関係者は、「通信社の割引が大きな幅に行われており、イベントもさまざまに進行されていることから、独自のメンバーシップの積み立て比率を調整したもの」だと説明した。しかし業界では、トゥレジュールが製パン技師の賃上げを推進し、加盟店に必須物品の供給価格を下げながら、コスト負担が生ずるやいなやこのような決定を下したものと分析している。

イーランドパークの外食事業部が運営する「アシュリー(Ashley)」も、今年に入って記念日サービスとメンバーシップの特典を一部調整した。プレミアム店の「アシュリークイーンズ」と「83グリルバイアシュリー」ではマイレージの積み立てや記念日サービスを利用できない。アシュリーメンバーシップ顧客のうちで「アシュリークラシック」のメンバーは、今後は記念日のサラダバーと2人以上注文時のケーキのみを無料で提供される。以前は「ニューヨークステーキ」メニューも記念日サービスの項目に含まれていた。

「アワホーム(OURHOME)」はメンバーシップのVIP選定基準を高めた。昨年までは1年間アワーホームブランドの合計利用金額が100万ウォン以上であればVIPに選ばれたが、今年からはこの金額が120万ウォンに上がった。ファミリーレストラン「T.G.I.フライデー」は無料で提供していた「食前パン」サービスを今年から完全に停止した。食前の食品を食べようとする客は、2000ウォンを出せばナチョスチップとトマトのブルスケッタを味わうことができる。

営業時間を短縮するところも増えている。

新世界フードは最近、「デビルズドア(Devil's door))」「ボノボノ(BONO BONO)」などの外食ブランドの経営時間を1~2時間ほど短縮した。手作りビールパブの「デビルズドア」セントラルシティ店はこれまで週末は午前2時まで営業したが、今年から日曜日は午後11時まで、金曜日と土曜日は午前1時まで運営する。

デビルズドア釜山センタム店と河南店も週末の営業時間を1時間ほど短縮した。シーフードビュッフェ「ボノボノ」は、平日のランチとディナーのサービス時間をそれぞれ30分ずつ短縮した。土曜日の営業時間は1時間、日曜は2時間短縮した。「ボノボノ」麻浦店は平日のランチの価格を2万4900ウォンから2万6900ウォンに引き上げた。夕食の価格は3万8500ウォンから3万9800ウォンに引き上げた。

「パリバゲット」も今年から加盟店の義務営業時間を1時間短縮し、「午前7時~午後10時」に変更した。多層に構成されたKFCの一部の店舗は、午後2~5時は2階以上の店舗を運営しないケースもある。ある外食業界の関係者は、「人件費と家賃の上昇が続くことから、何とかコストを削減するための苦肉の策をさがし出している」と語った。
  • 毎日経済_イ・ヒス記者 | (C) mk.co.kr
  • 入力 2018-02-03 05:21:42




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