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現代自動車、G90とパリセードで世界を攻略


  • 現代自動車、G90とパリセードで世界を攻略
  • 27日、ソウルの新羅ホテルで開かれたジェネシスの高級フラッグシップセダン「G90」発売イベントで、イ・ウォニ現代自動車社長、マンフレッド・フィッツジェラルド 副社長、イ・グァングク現代自動車副社長、ルク・ドンカーヴォルケ デザイン担当副社長(左から)らが車を紹介して拍手している。 キム・ジェフン記者



現代自動車が来年のグローバル市場で販売回復を目指す野心作を出した。27日、高級セダン「ジェネシスG90」をソウルで初めて出荷すると同時に、28日のLAオートショーでは超大型SUV「パリセード(PALISADE)」を公開する予定だ。セダンとSUVのそれぞれ新車級のフラッグシップモデルを出荷して、来年の販売実績を引き上げようという腹案だ。

現代自動車は27日、ソウルの新羅ホテルでジェネシスの最上位セダン「G90」を初めて公開し、本格的に販売に入った。G90はジェネシスブランドが2015年にリリースした「EQ900」をフェイスリフトしたモデルだ。海外市場ではG90という名称を使用していたが、今回の新モデルのリリースから国内市場でもモデル名を一本化したわけだ。

去る12日から事前契約を受け付け始め、一部制限付きで車を見せることはしたが、車両が全面的かつ詳細に公開されたのはこの日が初めてだ。ジェネシスG90はフェイスリフトという用語が色を失うほど、車内と外観を大きく変えたという評価を得ている。このおかげで、12日から11日のあいだに行われた事前契約では総6713台が売れた。これは今年に入って先月までの10ヶ月の間に売れた、同じクラスの販売実績(EQ900の6688台)を超えた数字だ。 2015年にEQ900が最初にリリースされたときは、13日間の事前契約で1万台レベルだったことを勘案すれば、今回のG90は部分変更モデルであるにもかかわらず、新車に匹敵する人気を享受しているわけだ。

新型G90は来年の上半期、米国とカナダなどの北米市場をはじめとして、ロシアや中東などに販売が拡大される予定だ。今回発売されたセダン3種(G70、G80、G90)に続き、2021年までに「GV80」など、ジェネシスのSUVが3モデル追加される。

一方、28日に米国LAオートショーで初めて公開される現代自動車のフラッグシップ大型SUV「パリセード」は、米国市場で現代自動車の不振を救う救援投手として期待を集めている。パリセードはこれまで現代自動車にはなかった大型のSUVだ。パリセードが加われば現代自動車は「コナ」「ツーソン」「サンタフェ」に続き大型SUVまで、全てのクラスでラインナップを完成することになる。 SUVを好む米国市場で売るべきモデルがないという非難を聞かなければならなかった現代自動車としては、今回が捲土重来の機会だ。このことから、鄭義宣(チョン・ウィソン)現代自動車副会長がLAオートショーに直接参加してパリセードの出荷を支援し、現地の販売ネットワークなどを点検する予定だと伝えられた。

現代自動車は特にセダンとSUVのフラッグシップモデルを相次いで打ち出して、「韓国的なグローバル価値」に力点を打った。グローバルブランドが「韓国」というアイデンティティを強調しつつ、消費者の関心を集めているという意味だ。

この日に出荷されたジェネシスG90でも、グローバル高級ブランドの角逐場である「江南」生まれという点が強調された。マンフレッド・フィッツジェラルド現代自動車副社長は、「ジェネシスは3年前にソウルでローンチされた、韓国産のグローバルブランド」だとし、「ジェネシス江南も単純な展示場以上の意味を持つ空間であり、さまざまな拠点を追加で構築する予定だ」と語った。ルク・ドンカーヴォルケ現代自動車副社長も「ジェネシスG90はソウルの高級アイコン」だとし、「ジェネシスは豪華さと技術革新を同時に追求する」と強調した。

28日に公開されるパリセードはさらに一歩進んだ。現代自動車のグローバル広報大使として、世界的なアイドルグループ「防弾少年団(BTS)」が選定された。防弾少年団はこの日、LAで映像を通じて現代自動車のパリセードを紹介する予定だ。以後はフェイスブックのアカウントをはじめとする、デジタル広報にも防弾少年団が登場することになる。
  • 毎日経済_ハン・エギョン記者 | (C) mk.co.kr
  • 入力 2018-11-27 19:49:13




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