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SKケミカル、細胞培養ワクチンのインフルエンザワクチン生産

現在30%水準である韓国のワクチン自給率も高まる見通し 

  • SKケミカル、細胞培養ワクチンのインフルエンザワクチン生産
△写真=SKケミカルが慶尚北道·安東に建立したワクチン工場が本格稼働を控えている中、ある研究員がワクチンの品質を検査している。

SKケミカルワクチン工場が本格的な稼動の準備を終え、年内に生産に突入する。SKケミカル工場が生産を開始すると、30%水準の国内ワクチン自給率も大きく引き上げることができる展望だ。

SKケミカルは慶尚北道安東に構築したワクチン工場(Lハウス)が食品医薬品安全処の「医薬品製造および品質管理基準(GMP)」審査で適格承認を受けたと18日、明らかにした。GMPは医薬品製造と品質管理基準として医薬品を生産する工場を政府が認証する制度だ。今回の承認でSKケミカルは、現在製品許可が進行中である細胞培養ワクチンのインフルエンザワクチンを年内にこの工場で生産して発売することになった。

製品許可まで完了すれば、SKケミカルは2006年、独自ワクチン開発を宣言した後、8年ぶりに商業ワクチンを生産して供給することになるわけだ。SKケミカルはこの期間に研究開発(R&D)費用約3000億ウォンをワクチンの研究に注ぎ込んだ。

Lハウスは慶北バイオ団地内の用地6万3000㎡に原液・完成品製造施設と製品検証施設、物流倉庫など附帯施設を全て含んでいる。生産規模は年間1億4000万ドズ(dose)で、1億4000万人がインフルエンザワクチンを1回ずつ打つことができる量だ。これまで国内ワクチン産業は、緑十字が主導する「ワントップ」体制だった。しかし、年内にSKケミカルが市場にワクチンを出し始めればこの構造にも一部変化があるものと見える。

特にSKケミカルのワクチン生産方式は、緑十字がワクチン生産に活用している伝統方式(有精卵方式)とは異なる「細胞培養方式」であるため、産業側面でもシナジー効果があるという分析だ。細胞培養ワクチンは、動物細胞を利ようしてウイルスを培養した後、ワクチンを作る方式だ。生産単価が高い代わりに作るのにかかる期間が3ヶ月未満で、有精卵ワクチンに比べて短く、鳥インフルエンザにも影響を受けない。

現在、韓国のワクチン市場規模は生産額基準で約5000億ウォン水準で、医薬品市場規模(約16兆ウォン)に比べて小さいが、成長率は14%に達する有望市場として挙げられる。SKケミカルのイ・インソク社長は「今後、新たに発生して流行する伝染病に対する新規ワクチンも開発だけ完了すれば、直ちに大量生産が可能だろう」と述べた。
  • 毎日経済_イ・セボム記者 | (C) mk.co.kr
  • 入力 2014-08-18 17:10:47




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