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ネクセンタイヤ、欧州拠点を来月に本格稼動


  • ネクセンタイヤ、欧州拠点を来月に本格稼動
  • ネクソンタイヤのチェコ工場


国内3大タイヤメーカーのネクセンタイヤ(NEXEN TIRE)は来月末、チェコ工場竣工式を開いて本格的にタイヤの量産を開始する。ネクセングループのカン・ビョンジュン会長の念願であり、ネクセンタイヤ4大グローバル拠点の一つであるチェコ工場がほぼ4年ぶりに商業運転に突入し、ネクセンタイヤは年間5000万本生産の時代が近づいてきた。

23日のタイヤ業界によると、ネクセンタイヤは主要な関係会社を招き、来月28日にチェコのジャテツ工場竣工式を現地で開く予定だ。設備を完成して小規模でタイヤを試験生産してきたジャテツ工場は、竣工とともにタイヤの大量生産を開始する。

ネクセンタイヤの関係者は、「現在の完成した工場は年間約300万本、一日1万6000本ほどタイヤを作る能力を備えた」とし、「まずは2022年に年産1100万本、2023年までに1200万本の規模で生産設備の増設を完了することが計画」だと説明した。チェコのジャテツ市のトライアングル工業団地に位置したネクセンタイヤ工場は、竣工まで紆余曲折を経験した。 2015年10月に着工したこの工場は、もともと昨年初めに商業運転を開始する予定だった。しかしチェコ工場は欧州の自動車市場の萎縮とチェコ政府の許可の遅延で、稼動時期が先延ばしにされた。最初のテスト生産も先月に始まったほどだ。

業界ではチェコ工場が悩みの種に転落するだろうとの懸念も多かった。しかし、カン会長とネクセンタイヤのカン・ホチャン副会長は、チェコ工場に対する確信を失わなかった。起工式で直接最初のスコップを打ち込んだカン会長は、「チェコ工場は中国の青島に続く第二の海外工場で、同社の第2の跳躍を知らせる重要なモーメンタム」だと格別の愛情を見せた。チェコ工場はこのような根気のおかげで、最終的に3年11ヶ月ぶりに光を見ることになったわけだ。

規模65万4000平方メートル(約20万坪)に建てられたジャテツ工場は、竣工と増設まで総1兆2000億ウォンが投入される予定だ。増設は2023年に完成する。計画通り増設が完了したら、昨年末基準年で4000万本のネクセンタイヤのタイヤの生産能力は5200万本に増大される。現在、世界20位のタイヤメーカーとして評価されるネクセンタイヤは、2025年には10大タイヤ企業に跳躍するという抱負だ。

ネクセンタイヤは、ジャテツ工場の半径400キロメートル以内に自動車メーカー30社が所在しており、ヨーロッパの自動車市場攻略のための最高の立地条件を整えたと評価する。ネクセンタイヤはヨーロッパで現代・起亜自動車、フォルクスワーゲン、ホンダ、フィアット、ルノー、シュコダなどにタイヤを供給している。ネクセンタイヤはジャテツ工場を拠点にして、メルセデスベンツとポルシェやアウディなどのドイツの高級車に装着する新車用タイヤ(OE)の配達を打診するという戦略だ。すでにいくつかの先進的な完成車メーカーとのOE契約も間近に迫ったことが伝えられた。

ネクセンタイヤはチェコ工場を通じて、欧州の交換用タイヤ(RE)市場の攻略も用意している。これと関連し、現地タイヤディーラー網も構築した。英国プロサッカープレミアリーグ所属のマンチェスター・シティーFCと公式スポンサーシップ契約を結んだことも、欧州の個人消費者をターゲットにする積極的なマーケティング活動だ。

チェコ工場の稼動でネクセンタイヤは将来の成長を導くグローバル4大拠点を完成した。ネクセンタイヤは昨年、米国の研究開発(R&D)センターをオハイオ州リッチフィールドに拡張移転し、欧州のR&D営業中核拠点を独ケルクハイム市に新築した。 4月末にはソウル麻谷産業団地に設立されたネクセン中央研究所「ザネクセンユニバーシティ」がオープンし、本格的なR&D活動を開始した。
  • 毎日経済_イ・ジョンヒョク記者 | (C) mk.co.kr
  • 入力 2019-07-23 17:53:33




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