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韓国のり、アメリカで人気…対米輸出量が増加

今年の対米輸出7000万ドルの見通し...アメリカ人の口に合うレシピで差別化 

  • 韓国のり、アメリカで人気…対米輸出量が増加
  • < 海苔の対米輸出(単位:万束) *資料:水産業観測センター >

海苔、本当に美味しいです。米国にいっぱい送ってください」。「ジャズの伝説」と呼ばれるクインシー・ジョーンズが昨年、李美敬(イ・ミギョン)CJグループ会長と会った席で「非常に特別な」要求を行ったという。

韓国産の海苔に魅せられたので、米国に大量に輸出してほしいという注文だった。クインシー・ジョーンズだけでなく、相当数の米国の有名芸能人が海苔を間食用のスナックとして楽しんでいるという裏話だ。韓国伝統の「味付け海苔」がアメリカ人の味覚を虜にしている。数年前までは米国内の韓国人社会でのみ売れていた食品から、いまや多くのアメリカ人が楽しむ食べ物として位相が大きく高まった。これを基盤に、英国・メキシコ・タイなどへ領域拡大も加速している。

業界と漁業観測センターによると27日、今年の米国に対する韓国海苔の輸出は7000万ドル(約710億ウォン)突破が確実視されている。米国は昨年、初めて日本を抜いて海苔の最大輸出国に浮上した。昨年、海苔の対米輸出量は1120万束(1束は海苔100枚)で、6719万ドルに達した。今年も米国は海苔の最大輸出国としての地位を確固たるものにしている。今年の1月から7月までに679万束(4077万ドル)が米国に輸出された。

韓国海洋水産開発院漁業観測センターのキム・ヒョヂョン研究員は、「現在のような傾向が続けば、今年の対米輸出規模は初めて7000万ドルを超える見通し」だと語った。

2010年は海苔の対米輸出規模が391万束(2300万ドル)に過ぎなかった。今年7000万ドルを達成すると、2010年以来わずか4年めで輸出規模はなんと3倍にも増えることになるわけだ。このように、米国で海苔の販売が拡大しているのは、米国の地元の人たちに海苔が愛され始めたのと軌を一にする。業界関係者は、「これまで海苔は米国の韓国人マーケットなどでおかず用を中心に販売されたが、アメリカ人らが酒を楽しむときおつまみに食べたり、間食のスナックとして楽しみはじめ、アメリカ人に人気を得つつある」と語る。さらに、海苔はタンパク質・ビタミンの含有量が高い反面でカロリーは非常に低く、地元の人々に健康食品として認識されている。

韓国企業は韓国で販売されている製品とは異なり、塩の比率など、アメリカ人の口に合うレシピで差別化された味付け海苔を輸出している。

米国で海苔に対する選好度が高まるや、現地の流通業界も素早く対応した。すでにコストコ(COSTCO)が独自PB商品(カークランドブランド)で、韓国味付け海苔を選定して販売に乗り出した。高級オーガニックマートのホールフーズ・マーケットやトレーダージョーズはもちろんのこと、中・小型スーパーマーケットも韓国味付け海苔の販売を開始した。米国の一部の公立学校でも主要スナックのアイテムとして韓国産味付け海苔を採用するなど、米国社会で海苔は人気のおやつとして定着する雰囲気だ。

コストコの海苔PB商品の供給企業に選定された企業は、韓国のイェマッ食品だ。コストコの食品PB製品をアジア企業が製造・供給するのはイェマッ食品が唯一だ。イェマッ食品は米国への輸出好調に支えられ、昨年はなんと500億ウォンに達する売り上げを上げた。今年の1~7月の米国のみ1200万ドル(約121億ウォン)の輸出実績を記録中だ。米国市場での成功を足がかりに、英国・メキシコなどへ輸出地域を拡大した。これに力を得て、今年同社は売上高600億ウォンを目標にした。イェマッ食品は全羅南道の新安工場を大幅に増築することを決定し、米国販売代理店であるセーフウェイと手を組んで、米国現地に海苔工場を設立する案も推進中だ。

大企業の中ではCJ第一製糖が大きく躍進している。現在、ホールフーズ・マーケットなど、米国の高級流通チャネルの海苔部門でシェア50%以上と、圧倒的に1位に上がった。CJ第一製糖の関係者は、「国内味付け海苔と同一の味であるオリジナルをベースに、からしの効いた味・甘ったるい味・ハーブ味など、現地人の味覚を考慮した製品でラインアップを多様化し、市場を攻略している」とし、「海苔がポテトチップ・ナチョなどに匹敵する人気スナックとして定着できるように、積極的な営業・マーケティングを展開する」と語った。
  • 毎日経済_ナム・ギヒョン記者 | (C) mk.co.kr
  • 入力 2014-08-27 17:02:48