トップ >
数字経済 > 企業 > 自動車3社の実績低下、ストという悪材料を乗り越えられず…
<完成車メーカー8月販売実績(単位=台、%)>
自動車労組のストライキの余波で現代・起亜自動車やルノーサムスンなど、各メーカーの8月の販売実績が低調だったことが分かった。自動車業界の労使がチュソク(秋夕)連休を控えて終盤の交渉に乗り出した状況で、交渉が決裂して生産現場のストライキが長期化すれば、生産・販売への支障が雪だるまのように大きくなるものと懸念される。現代自動車労使は1日、蔚山工場本館で尹甲漢(ユン・ガプハン)社長とイ・ギョンフン労組委員長などの交渉代表が参加し、第19次賃金交渉を進めた。現代自動車の労使は、2日までに暫定合意を引き出すという目標で交渉に乗り出した。しかし、交渉が決裂すると労組は争議対策委員会を開き、チュソク連休後にもストライキを継続するものと見られる。
ルノーサムスン労組も1日に総代議員大会を開き、会社側と賃金団体協議の再交渉に乗り出すことで意見をまとめた。ルノーサムスンのアン・ヂェチャン労組対外協力室長は、「早ければ2日から再交渉に乗り出す方針だが、再交渉の結果によっては追加ストを排除できない」と語った。ルノーサムスン労組は先月29日、組合員総会で賃金団体協議の暫定合意案を否決させたことがあり、追加ストが懸念される。ルノーサムスンの関係者は、「今年の部分ストで総3000台分の生産に支障が発生し、国内の待機顧客だけでも5000人に達する」と明らかにした。
一方、8月中の国内自動車販売は、労組のストライキという悪材料を乗り越えられず低迷した。
現代自動車はこの8月に国内4万8143台と海外30万9555台など、昨年(38万285台)より5.9%減の35万7698台を販売したと明らかにした。特に国内の販売台数は2013年9月以後、11カ月ぶりに5万台を下回った。
起亜自動車は8月に国内3万6003台と海外18万1435台の、合計21万7438台を販売し、前年同月との対比で3%減ったが、特に国内販売量は昨年の8月(3万9000台)と比較して7.7%も下落した。
ルノーサムスンもまた昨年8月(1万811台)と比べて2.3%減の1万559台(内需4741台、輸出5818台)を8月に販売したと発表した。