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サムスン電子と現代自、電気自動車で手を組む


  • サムスン電子と現代自、電気自動車で手を組む

李在鎔(イ・ヂェヨン)サムスン電子副会長と鄭義宣(チョン・ウィソン)現代自動車グループ首席副会長が次世代電気自動車事業での協力のために、史上初めて単独ビジネスミーティングを持った。「コロナ19」で企業がかつてない危機を経験する状況で、韓国財界を代表する二人の「三世総帥」が頭を寄せ合ったわけだ。グローバルな競争の激しい電気自動車事業で、韓国経済を牽引してきたサムスン電子と現代自動車の間で具体的な協力が推進されるかが注目される。

13日の業界によると、鄭首席副会長はこの日午前にサムスンSDI天安事業場を訪問し、李副会長と「夢のバッテリー」と呼ばれる次世代全固体電池の開発状況と事業の方向性を議論した。

現代自動車グループは鄭首席副会長とともにアルバート・ビオマン現代・起亜自動車研究開発本部社長、ソ・ボシン現代・起亜自動車商品担当社長などが同行した。サムスン側は李副会長とサムスンSDIのチョン・ヨンヒョン社長、サムスン総合技術院のファン・ソンウ社長などが現代自動車グループの経営陣を迎えた。

サムスンSDI天安事業場は小型バッテリーと自動車用バッテリーを生産する工場だ。李副会長と鄭首席副会長をはじめ、両社の経営陣は天安事業場バッテリー棟の役員会議室で、サムスンSDIとサムスン総合技術院の担当役員から、サムスンの全固体電池の開発現状と全固体電池の世界的な技術動向などの報告を受け、協力方案について議論したと伝えられた。続いて両社の経営陣は、サムスンSDIのバッテリー生産ラインと電気自動車用バッテリーの先行開発現場も視察した。

全固体電池は、固体電池の陽極と陰極との間にある電解質を液体から固体に置き換えた次世代技術で、いま商用化されているリチウムイオン電池に比べて安全性と効率性が優れている。数十分の充電が必要なリチウムイオン電池とは異なり、数分で充電が可能だ。

これまでは両グループの総帥が政府の行事などの集まりで席を一緒にしたことはあるが、事業協力のために公けに会同したのは今回が初めてだ。特に現代自動車の鄭首席副会長がサムスン電子の事業所を訪問したことも前例のないことだ。

ノ・グンチャン現代証券リサーチセンター長は、「今回の会合で全固体電池の商用化時点と供給について議論したものと推定される」とし、「韓国の大企業どうしで未来産業を開拓する姿が非常に意味があり、肯定的に評価される」と説明した。
  • 毎日経済_チョン・ギョンウン記者/イ・ジョンヒョク記者 | (C) mk.co.kr
  • 入力 2020-05-13 17:58:24




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