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危機の韓国経済、ウォンの急激な上昇によりGDPも後退

第2四半期0.5%成長・デフレ懸念・ウォン高で輸出に警報 

  • 危機の韓国経済、ウォンの急激な上昇によりGDPも後退
  • < 墜落する経済成長率 *資料=韓国銀行 >

韓国経済のあちこちで危険信号が感知されている。経済成長率が当初の速報値よりも下方修正される一方で、景気回復の勢いも微弱なレベルに留まっている。深刻な内需不振のみならず、急激なウォンの上昇で名目国内総生産(GDP)も世界金融危機以後、初めて後退した。

4日、韓国銀行が発表した「第2四半期の国民所得(暫定)」によると、第2四半期の実質GDPは前期に比べて0.5%の成長にとどまった。これは今年の7月に発表された速報値に比べ、0.1%ポイント下方調整されたものだ。

GDPの成長率が下方調整されたのは、対ドルでのウォンの急激な上昇に起因する。輸出額から輸入額を差し引いた純輸出が予想より小さく現れた。GDPの半分以上を占める輸出伸び率は、速報値では1.9%だったが、1.7%に調整された。輸入伸び率は0.8%から1.1%に上昇した。

チョ・ヨンスン韓国銀行部長は、「対ドルでウォンが第2四半期だけで8.2%上昇し、輸出入を中心に生産・所得がウォン建てで減少した」と説明した。

今年の第2四半期のGDP成長率は、2012年の第3四半期の0.4%成長以後、7巡した四半期で最も低い水準だ。名目GDP成長率はマイナス0.4%で、2008年の第4四半期以来はじめてマイナスを記録した。

韓国開発研究院(KDI)は、経済回復の勢いがまだ微弱だという分析を出した。KDIが4日に発表した「KDI経済動向」によると、一部の指標は先月に比べて多少改善されているが、内需関連の指標改善が遅れている状況だ。

民間消費と設備投資が依然として低い伸びを見せており、建設投資もまた土木部門の不振にともない減少を続けているということだ。

尹暢賢(ユン・チャンヒョン)金融研究院長は、「世界的にデフレに対する恐怖心が大きくなっており、韓国も例外ではない」とし、「わが国の経済は正常な状況ではない。まるで低血圧患者のように活力を失っている」と語った。
  • 毎日経済_チェ・スンヂン記者/チョン・ボムヂュ記者 | (C) mk.co.kr
  • 入力 2014-09-04 17:46:12




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