トップ > 数字経済 > 企業 > 現代グロービス、水素流通のインフラ構築を始動

現代グロービス、水素流通のインフラ構築を始動

水素関連の各企業と提携 

  • 現代グロービス、水素流通のインフラ構築を始動
  • キム・ジョンフン現代グロービス代表(右第2)が12日、忠清南道唐津市の現代製鉄水素工場で行われた水素出荷センター着工式で参加者と記念撮影をしている。 [写真提供=現代グロービス]



現代自動車グループが先鋒に立った大韓民国の水素産業は、水素燃料電池車(FCEV)・燃料電池などの水素利用技術で世界最高水準だ。昨年の国内水素乗用車の普及は4194台で世界1位だったし、水素燃料電池の発電量も408MW(メガワット)でやはり1位を占めた。しかし国内の水素経済の場合は水素自動車とバッテリーをのぞく、水素の生産・貯蔵・輸送インフラでは日本と米国のような主要国に大きく遅れている状態だ。

水素自動車先導国にふさわしい水素インフラの確保のために、現代自動車グループの系列会社と公共部門が力を集めた。現代自動車グループの総合物流会社である現代グロービスは12日、ハイネット(HyNet/水素エネルギーネットワーク株式会社)、現代自動車、現代製鉄、韓国ガス公社、SPG水素産業と「水素自動車用水素の流通産業発展のための了解覚書(MOU)」を締結したと明らかにした。これらの企業は来年の上半期、本格的に事業に突入する。

事業を主導する現代グロービスは、忠清南道唐津市の現代製鉄水素工場で生産した水素を首都圏と忠清圏に所在するハイネットの水素ステーションに輸送する。現代グロービスは水素専用の移送用特殊車両のチューブトレーラーを投入する予定だ。これは一度に水素を最大で340キログラムまで輸送することができる車両だ。

現代グロービスは独自に開発した「水素供給網管理最適化プラットフォーム」で水素物流コストを削減し、水素の普及を誘導するという戦略だ。このプラットフォームは全国の水素ステーションの水素残量、チューブトレーラーの運営現況、毎日の水素出荷をはじめとするデータをネットワークで接続し、リアルタイムで管理する。現代グロービスは膨大なデータを操作するアルゴリズムを組み合わせて、最適な水素供給計画を策定することにした。来年になれば消費者が利用する水素の充填単価は、現在よりも約20%減るだろうというのが同社の推計だ。

同社の関係者は、「政府の関係部処が水素経済活性化のために充填所と供給網の拡大に乗り出しており、企業も水素生産から消費に至る過程で密接に協業することが重要になった」とし、「いまは統合されたシステムがなく、水素の生産と輸送、消費の各段階が連携されず、水素の供給が不安定で物流費もかかる。来年からはこのような問題点が改善されるだろう」と強調した。

  • 現代グロービス、水素流通のインフラ構築を始動
  • 主要国の水素ステーション現況

.
  • 毎日経済_イ・ジョンヒョク記者 | (C) mk.co.kr
  • 入力 2020-10-12 21:48:42




      • facebook icon
      • twetter icon
      • RSSFeed icon
      • もっと! コリア