米国市場ねらう「韓バイオ」…「バイデン効果」期待

米国市場ねらう「Kバイオ」 

  • 期待される「バイデン効果」


米国の大統領選挙でバイデン米民主党候補が勝利し、「Kバイオ」にも追い風が吹く見込みだ。バイデン次期大統領が全国民健康保険の加入を骨子とする「オバマケア」の拡大を強調しているうえに、「コロナ19克服」を国政の最優先課題にする方針だからだ。

2010年のバラク・オバマ大統領時代に施行した「オバマケア」は、国民の97%を健康保険に加入させることが核心だ。これによって健康保険未加入者である低所得層3200万人に薬価引き下げなどの利点を与え、中産層にも補助金を支給して医療費の負担を下げることが目標だ。さらにバイデン次期大統領は高齢者医療保険制度である「メディケア」の登録基準年齢を従来の65歳から60歳に引き下げる案も実施する計画で、7000万人の高齢者が新たにメディケアの給付を受ける見通しだ。

このようにオバマケアが拡大されると、「Kバイオシミラー(バイオ後発医薬品)」企業がチャンスをつかむだろうというのが業界の分析だ。全国民健康保険の拡大のためには、オリジナルの薬よりも価格が安いバイオシミラーの需要が大幅に増える可能性が大きいからだ。

韓国内のバイオシミラー各企業は「トランプ政権時代から米国の医療財政健全化という次元で、オリジナル医薬品と効能は同じで薬価は20~30%安いバイオシミラーに対する奨励政策が行われた」とし、「オバマケアの拡大で価格対性能比の良いバイオシミラー奨励政策がさらに強化されるだろう」と予想した。これとともに「トランプ政権で最近になって薬価引き下げの行政命令に署名するなど、ヘルスケアコストの軽減に向けた動きが始まっている」とし、「この動きがバイデン政権では具体化されるだろう」と期待した。

またK診断キットメーカーの米国に対する輸出拡大の可能性も高いという分析だ。コロナ19克服をとうぶん国政の最優先課題にしようという方針のバイデン次期大統領は、全国民を対象にコロナ19診断テストを実施する計画を明らかにした状態だ。

遺伝体(遺伝子と染色体を含めた語)企業も期待感をのぞかせている。米国の遺伝体各企業がFDAに疾病分野の項目の追加、広告・マーケティングの拡大支援などを相次いで要求するだろうと伝えられたからだ。遺伝体企業のある関係者は、「疾病予測可能性の検査や消費者の直接依頼で遺伝子検査(DTC)などが拡大される道が開かれるだろう」とにらんだ。
  • 毎日経済_キム・シギュン記者 | (C) mk.co.kr
  • 入力 2020-11-09 20:01:24