現代自、中国販売「激減」…高級化で危機乗り越える


コロナ19の拡散の影響で消費心理が萎縮し、これを補うために企業間のプロモーション競争が激化したことで、現代自動車グループの中国事業に危機感が漂っている。わずか3年のあいだに販売実績が激減したなかで、現代自動車グループは来年は「Genesis(ジェネシス)」と「Palisade(パリセード)」を二軸としたブランド高級化戦略を駆使し、物量ではなく内実を堅める一年を展開していく計画だ。

17日の現代自動車グループによると今年の1~11月、中国の現地法人である北京現代と東風悦達起亜の販売量はそれぞれ38万9841台と20万7376台で、前年同期比で31.3%と13.8%減少した。両社の下半期の月平均販売台数が6万3000台という点を勘案すれば、現代自動車グループの今年の中国市場での自動車販売台数は65万台にとどまる見通しだ。

現代自動車グループは2016年に年間179万台を販売して中国市場で疾走したが、「高高度ミサイル防衛システム(サード/THAAD)事態」を起点に下り坂を歩いている。 2017年114万台、2018年に116万台、2019年90万台などを記録し、今年は初めて年間販売70万台のラインが崩壊すると思われる。

このような危機のなか、現代自動車グループは単に売上げを増やすために汲々とする量的成長ではなく、グローバルな能力とブランド資産を土台にして質的成長と体質改善を成すことに注力している。

まず現代自動車グループは人気の高級車種を介して、自社ブランドに対する現地の人々の認識を変えている。現代自動車は最近、韓国と米国で興行突風を起こした大型スポーツ用多目的車(SUV)「パリセード」の中国販売を開始した。昨年は「Telluride(テルライド)」と「2020年北米カーオブザイヤー」候補に上がったパリセードは、感性デザインと広い室内空間に優れた価格性能比でファミリーカーの歴史を新たに書き直したモデルだ。

鄭義宣(チョン・ウィソン)現代自動車グループ会長がブランド立ち上げを主導したジェネシスの主要モデルも来年には中国に上陸する。現代自動車グループは昨年、ジェネシス中国法人を設立したことに続き、最近は中国国際輸入博覧会で「G80」「GV80」「G90スペシャルエディション」などを披露し、現地消費者の期待感を高めている。

同時に去る13日、中国で発売された小型SUV「ix35」の部分変更モデルと第2世代の中型セダン「ミンツ」などの中国現地向け戦略モデルを含め、さまざまな新車ラインナップも構築していく計画だ。今年は新型「ソナタ」と「K5」「Avante(アバンテ)」などを出荷したが、このうちアバンテは発売1ヶ月で月1万台の販売を達成して人気を得ることに成功した。来年には新型「Tucson(ツーソン)」と新型「Carnival(カーニバル)」を追加投入して上昇余力を続けていく予定だ。

あわせて現代自動車グループは、中国政府が2035年の内燃機関車販売禁止を宣言したことに合わせて、水素自動車と電気自動車などのエコカー市場の攻略にも拍車をかける。来年は中国の主要都市で水素燃料電池車「ネクソ」を試験運行する予定であり、2022年には水素電気中型トラックを現地に出荷する計画だ。現代自動車グループの関係者は、「短期的な販売回復よりも、根本的な競争力を強化するために体質改善に集中してきた」とし、「来年の新車発売準備をとどこおりなく進め、中国事業での販売の勢いを持続的に回復していく」と語った。

一方で17日、現代自動車グループと米国モビリティ企業アプティブ(Aptive)社との自律走行合弁会社「モーショナル(Motional)」が来る2023年から、米国内の主要地域で無人ロボタクシーを運行すると発表した。モーショナルは米国内の車両共有で2位の「リフト(Lyft)」とともに、自律走行を基盤にしたロボタクシー事業に乗り出す。モーショナルが現代自動車のプラットフォームを基盤にした自律走行車を開発してリフトに提供し、リフトはこれを自社の乗車共有ネットワークに接続させ、実際の顧客にサービスを提供する業務を引き受けるわけだ。ただし両社は2023年から米国内のどの地域で計何台のロボタクシーを運行するのか、車種は何にするかなどはまだ明らかにしなかった。
  • 毎日経済_ソ・ジヌ記者/パク・ユング記者 | (C) mk.co.kr
  • 入力 2020-12-17 17:43:22