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現代自動車、GMのロシア工場買収…露市場を本格攻略


現代自動車はロシアの第2の都市サンクトペテルブルクの近くに位置するゼネラルモーターズ(GM)の工場に対する買収を完了し、現地市場の攻略に速度を出している。 現代自動車は23日、ロシア法人はGMサンクトペテルブルク工場の買収契約を先月初めに完了したと後れて明らかにした。

米国の自動車メーカーGMが2008年に3億ドル(約3326億ウォン)を投資して建てたこの工場は、年間10万台の生産能力を整えたが、GMの外国事業縮小の決定にしたがって2015年7月に閉鎖された。今回、現代自動車がGM側にいくら支払って工場を買収したのかは明らかにされなかった。

現代自動車はすでに2010年、サンクトペテルブルクの北西地域に工場を建て、年間24万台レベルの生産設備を稼動してきた。工場の竣工式には鄭夢九(チョン・モング)現代自動車グループ会長(当時、現名誉会長)がロシアのプーチン大統領と一緒に現地で生産されたばかりの小型セダン「ソラリス(アクセントのロシア戦略モデル)」を試乗して話題を集めた。

2011年に本格的に生産に乗り出した現代自動車ロシア工場は、毎年20万台以上の生産を続けてきたが、昨年は生産量を計24万6000台まで増やした。ここから出荷された車両はほとんどロシアの内需に供給され、残りは東欧などの他の国に輸出される。

今年、現代自動車はソラリスの限定版を出荷するなど、現地市場の人気に応えてきた。特に押し寄せる需要で2018年と2019年の工場稼働率はそれぞれ123%に達し、今年の1~3四半期にも103%を記録するなど、追加施設の稼動が切実だった。

このことから、現代自動車は年間10万台の生産余力を備えたGM工場を買収することによって、今後の需要に対応していく計画だ。

欧州の自動車産業協会によると、今年の1~11月の現代自動車と起亜自動車のロシアの販売実績は、それぞれ14万8028台と18万1706台で、両社の市場占有率は24.5%だ。これは現地で1位のアフトヴァースルノー・日産・三菱連合のシェア38.6%と比較すると10%ポイント以上も落ちる数字だ。現代自動車が今回の工場の買収で今後は年間10万台以上の増産に乗り出すならば、現地市場で1位を狙うことができるだろうというのが業界の観測だ。
  • 毎日経済_ソ・ジヌ記者 | (C) mk.co.kr
  • 入力 2020-12-23 19:22:39




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