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EVカーの強者、現代自…アップルとコラボレーションか?


米Apple(アップル)が早ければ2024年の出荷を目標に開発している自律走行電気自動車「AppleCar (アップルカー)」に、現代自動車グループが力を添えるのかに関心が集中している。情報技術(IT)企業のアップルが現代自動車グループと協業して電気自動車を製造するかもしれないというニュースに、市場は熱く反応している。カギは実際にコラボレーションが実現するかどうかだ。いったん現代自動車グループは、非常に慎重な姿勢を見せている。

現代自動車グループは8日、異例の公示を通じて「多数の企業から自律走行電気自動車関連の共同開発で協力要請を受けているが、(ほとんどが)初期段階で決定したものはない」とし、「協力内容と関連し、確定した時点あるいは1カ月以内に再公示する」と語った。

自律走行電気自動車と関連して協力を要請している企業はアップルのほかにも多数であるだけではなく、アップルが「アップルカー」の開発に先立って現代自動車に手を差し出したのは確かだが、現在は初期検討段階であるだけに、具体的に確定した事項は何もないということだ。

しかし業界は電気自動車、それも自律走行方式のエコカーを開発しようとするアップルが、未来のモビリティ技術に注力する現代自動車グループをはずすことはできなかったものと見ている。

現代自動車はすでに半自律走行技術を確保したうえに、来年から運転者がステアリングホイールをつかまなくても走行可能な、条件付き自律走行車(自律走行レベル3)を出すと公言した状態だ。また米国では自律走行企業のアティブと合弁して設立した法人「モーショナル」を土台に無人タクシー事業まで狙っている。

特に現代自動車グループは先月初め、独自の電気自動車専用生産プラットフォーム「E-GMP(Electric-Global Modular Platform)」の実物を初めて公開した。これによって今年の現代自動車グループは「アイオニック5」をはじめ、新型の電気自動車の大部分を新しいプラットフォームに合わせて生産することにより、2025年までに電気自動車23モデルを出して、グローバル市場で年間100万台以上の電気自動車を販売する計画だ。

アップルが現代自動車グループに関心を注ぐのは、E-GMPを筆頭に現代自動車が掲げるバッテリーが優秀であるというのが業界の判断だ。 E-GMPはこれまでの電気自動車が使用する400V(ボルト)充電システムとは異なり、400ボルトと800ボルトの両方を使用する「マルチ急速充電」システムを採用しており、高速充電器で他の電気自動車よりも30分ほど短縮した18分で80%充電が可能だ。

現代自動車は電気自動車分野の世界市場シェアも少しずつ引き上げている。市場調査機関SNEリサーチの2020年予測値によると、テスラ17.5%、フォルクスワーゲングループ12.9%、ルノー・日産・三菱8.2%に続き、現代自動車グループは7.2%で4位を記録する見通しだ。

アップルが複数の電気自動車メーカーに手を差し出しながら、「ビッグ5」のひとつである現代自動車グループをはずすことができなかったのも、現代自動車の電気自動車に対する性能の優位性だけでなく、ますます増加する世界市場シェアだと分析される。何よりもアップルは次世代の電気自動車を生産しながら、核心部品であるバッテリーの技術力を確保するために、ともに力を入れているものと解釈することができる。

業界ではテスラの潜在的な候補としてあげられるアップルと現代自動車グループ間の協力が最終的に実現すれば、現代自動車グループが生産性と技術力などのすべての面で、一気に電気自動車市場の先頭列にあがるだろうと観測する。ただし巨大資本が行き来する形のコラボレーションよりも、技術協力の形で始まるものと予想される。
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  • 毎日経済_ソ・ジヌ記者 | (C) mk.co.kr
  • 入力 2021-01-09 11:46:36




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