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サムスン電子、数千億の損失か…米オースティン工場の停電


サムスン電子テキサス州オースティンの工場のシャットダウン(一時稼働停止)による生産支障をコストに換算すると数千億ウォンに達すると予想される。オースティン工場のシャットダウンはいったん三日間の予定だが、現地の電力インフラの状況によっては長引く可能性がある。半導体工場を再稼働するには数日が必要なだけに、生産支障期間は「3日+α」だ。

17日の半導体業界によると、サムスン電子が1983年2月に半導体事業に公式に進出して以来、工場を全面的にシャットダウンしたことは、確認された事例では初めてだ。

サムスン電子オースティン工場は14ナノメートルプロセス技術によって、情報技術(IT)機器用のパワー半導体(PMIC)製品と通信用半導体を主に生産している。このほかに2019年からは米テスラモーターズ向けの自律走行チップを受託生産(ファウンドリー)している。

シャットダウンは韓国時間で16日夜から開始した。現地の公営電力会社であるオースティンエネルギーはシャットダウン期間を3日間と通報したが、期間はのびることがありうる。ただし、オースティン工場は天変地異によって突然停止したのではなく、事前にシャットダウン通知を受け、必要な準備を行いながら段階的に稼働を中断して、生産の被害を多少減らしたとサムスン電子側は説明した。

サムスン電子は2007年、京畿道龍仁の器興工場の内部変電所で火災が発生し、非メモリ・メモリを生産する器興事業場K2ラインの稼動が数時間止まったことがある。工場の再稼働まで約二日かかったことが伝えられた。当時の被害額は最大で500億ウォンと推定される。

今回のオースティンのシャットダウンがサムスン電子の増設計画にも影響を与える可能性があるという分析が出ている。サムスン電子は最大で170億ドル(約19兆ウォン)を投資して、オースティンや米国アリゾナ州、ありは国内の3~5ナノプロセス基盤の尖端ファウンドリー工場を増設する案を検討中だ。
  • 毎日経済 イ・ジョンヒョク記者 | (C) mk.co.kr
  • 入力 2021-02-17 17:18:57




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