LGイノテック、実績に青信号…中ライバル企業の離脱で



米アップルが中国のカメラモジュールメーカーである中国オフィルム(Ofilm)社を部品サプライチェーンから電撃的に排除したことが分かった。これによってオフィルムと競争関係にあったLGイノテック(LG Innotek)の実績に青信号が灯った。

11日の関連業界によると、昨年末から噂が流れていたオフィルムのアップルのサプライチェーンからの除外が既定事実化し、最新のiPhoneとiPad向けのカメラモジュールサプライヤはLGイノテックと日本のシャープの2社に減った。オフィルムが先月26日に発表した昨年の営業売上げは計484億356万元(約8兆4500億ウォン)で、前年比で6.87%減少した。専門家らは昨年下半期からアップルへの納品が抜けた効果が本格化したと分析している。

昨年7月、米国商務省はオフィルムをはじめとする中国の11の企業を、新疆ウイグル自治区の少数民族弾圧、強制労働、集団拘禁、生体情報の不正取得、遺伝子分析などに関与したとして制裁の対象に上げた。これらの企業は米国政府の承認を得れば、米国企業と取引きを行うことができる。先だって豪州戦略政策研究所(ASPI)の報告書を見ると、中国政府は8万人のウイグル族を各地の工場に送って強制労働をさせた。

アップルはオフィルムに対する制裁が発表されるやいなや、すぐにこの企業をサプライチェーンから排除したものと伝えられた。このようなアップルのESGに対する強化の動きは、LGイノテックの実績増加を加速する動力になった。

LGイノテックはアップルの最高級iPhoneとiPadシリーズにカメラモジュールを供給してきた。情報技術(IT)業界はアップルのカメラモジュールのサプライチェーンで約15%を占めていたオフィルムが抜けたことで、LGイノテックのシェアがこれまでの50%から最大で60%まで上がるだろうと見ている。

最近、LGイノテックはカメラモジュールを含む光学ソリューション事業に大規模な増設投資を断行していることから、専門家らはLGイノテックがアップルから長期的に追加の物量を約束されたという観測も出している。 LGイノテックは今年、5478億ウォンをかけて高度センサーシフトカメラ・モジュール、構造化光(SL)3Dセンシング、飛行時間測定(ToF)モジュールの生産設備に重点投資することを決めた。手ブレを防止するセンサーシフトモジュールと3D対象を実現するSL 3Dセンシング、ToFモジュールはiPhoneとiPadに拡大採用されている。

コロナ19以後の世界経済のデジタル変換の中で、iPhoneが歴代級の好況を享受するだろうという期待も大きい。市場調査機関のカウンターポイント(Counterpoint)は今年、全世界のiPhoneの出荷台数を2億1820万台と予想した。これは前年比10%近く増加した数字で、2015年以来で6年ぶりの最大の販売量だ。

好材料が幾重にも積み重なり、今年のLGイノテックは創業以来で初めて年間売上げ10兆ウォンを無難に超えるだろうという予想が出ている。証券業界は当初LGイノテックの今年の実績を売上10兆ウォンと営業利益7500億ウォンで展望したが、最近では売上げ約11兆ウォンと営業利益9000億ウォンに上方修正した。昨年のLGイノテックは売上げ9兆5418億ウォンと営業利益6810億ウォンだった。
  • 毎日経済 | イ・ジョンヒョク記者 | (C) mk.co.kr
  • 入力 2021-03-11 17:17:17