トップ > カルチャー > カルチャー > 捨てられた映画館・モーテルが美術館に、済州「アラリオミュージアム」開館

捨てられた映画館・モーテルが美術館に、済州「アラリオミュージアム」開館

空間社屋を買収して変身させたアラリオのキム・チャンイル会長の力作 

  • 捨てられた映画館・モーテルが美術館に、済州「アラリオミュージアム」開館
△写真=アラリオのキム・ チャンイル(中央・帽子をかぶる人物)が中国の作家ジャン・ホアン(張洹:Zhang Huan)の作品について説明している。

済州国際空港から車で5分の距離である済州市塔洞路の海岸のほとり。

かつてここは若者達で賑わった文化の通りだった。済州初の複合上演館である塔洞(タットン)シネマが1999年に入り、若者達をスポンジのように引き込んだためだ。しかし、文化の香りは長続きしなかった。2000年代半ば、大企業が運営するマルチプレックスの攻勢の中で、4ヶ所を運営したこの5階建ての映画館は2005年、扉を閉じた。そのように10年近く廃墟で放置された。そうするうちに最近この映画館が美術館に生まれ変わった。

捨てられた空間に美術館の香りを吹き入れたこれは、全世界200大キャラクターの中に7年目の名前を挙げているアラリオのキム・チャンイル会長(芸名 CI KIMㆍ63)。昨年、金壽根(キム・スグン)建築家の「空間」社屋を150億ウォンで買収し、最近現代美術館として成功的に変身させた主役だ。

所蔵品3700点余りのうち90点余りは、空間社屋にかかり、160点余りは済州美術館の3カ所に分けて設置された。3ヶ所の中で最も規模が大きい塔洞シネマ美術館の正式名称は「アラリオミュージアム塔洞シネマ(写真)」だ。

赤い外観の建物が目にぱっとつく。キム・チャンイル会長は「済州で見る野生の花の色」と強調した。入るやいなやセメントの匂いが鼻先をかすめて鉄筋の骨組みなど、建物の肌が目に入ってきた。映画館開館当時からかかっていた大型鏡は離さずにそのまま壁にかかっている。

  • 捨てられた映画館・モーテルが美術館に、済州「アラリオミュージアム」開館
キム会長がこの建物を買収した価格は19億ウォン。改造するのにだけでも50~60億ウォンがかかったという。2階、3階には超大型作品が視線を圧倒する。全長が21mを超えるインドの作家スブッド・ゴプタ(Subodh Gupta)の作品「船が載せているのを川は知らない」は、壷、缶、自転車、ヤカンなどが船内にいっぱいだ。香辛料貿易を想起させるものであり、家庭用什器を腹の上に載せて移住する人類を象徴する。

3階には中国の作家ジャン・ホアン(張洹)が牛100頭余りの革で作った巨大な母の形の「英雄No.2」が置かれている。 奇怪ながらも荘厳な雰囲気を演出する。5階にはドイツの現代美術の巨匠ジグマー·ポルケ(Sigmar Polke)の大型絵画4点がかかった。

済州美術館3ヶ所は来月1日に正式オープンする。開館前主題は「By Destiny」で、合計17ヶ国の作家43人の作品160点がかかった。キム会長は「美術は私の運命」と話す。
  • 毎日経済(済州)_イ・ヒャンフィ記者 | (C) mk.co.kr
  • 入力 2014-09-25 17:00:35




      • facebook icon
      • twetter icon
      • RSSFeed icon
      • もっと! コリア