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カルチャー > カルチャー > 「私たちのブルース」出演の画家チョン・ウネさんが本出版 青瓦台で絵の展示も
「人を抱きしめてあげると私が暖かくなります。抱擁は愛です」
画家でありながら女優として大活躍しているチョン・ウネさん(32)が、自身の文章と絵をおさめた本『ウネさんの抱擁』を出版した。ダウン症候群を患ってはいるものの、自ら間違って生きていると、愛される資格がないと、不細工だと思っている世の中の人々に向かって腕を伸ばして慰め合うためだ。
24日、個展「抱擁展」が開かれるソウル鍾路区(チョンノグ)仁寺洞(インサドン)のギャラリートポハウスで会ったチョンさんは、無表情に見えても、周辺の人々と本当によく交流した。ギャラリーの片隅には、本人の作業室のように机と椅子を置いて編み物をしながら展示会を訪れた人たちと疎通する計画も立てておいた。
漫画家で東洋画家の母親チャン・チャヒョンさんは「アルバムを整理する途中、特に人々と抱き合ってハグする写真が多いことを発見し、絵を集めて本を出して展示することになった」とし「(ウネにとって)抱擁は人と人の境界を崩す身振り」と明らかにした。
チョンさんはドラマ『私たちのブルース』に出演し、ハン・ジミン、キム・ウビンのような有名俳優たちとも親しくなった「時の人」だが、20代前半までは「自分だけの洞窟」に閉じ込められていた。生後3か月の時にダウン症候群の診断を受けたなかでも家族と幸せに暮らしていたが、学齢期に入ると順調にはいかなかった。特に20歳を過ぎてからは幻覚と幻聴、チック障害に苦しんだ。街で浴びる他人の視線は「恐怖」になった。
転換期は2013年に訪れた。掃除を手伝いに母の画室に行って偶然描いた絵がとても良かった。
「絵を描きながら視線恐怖症も全て消えました」彼女の人生はその後から変わり始めた。京畿道(キョンギド)楊平(ヤンピョン)汶湖里(ムンホリ)リバーマーケットで「君の顔ウネさん」の看板を掲げて人々を描いた。これまで描いた似顔絵が4000点余りに達する。そのうち「愛される」、「私の二卵性双子の実弟」など抱擁する絵を中心にアクリル原画とエディション作品65点を集めて30日まで展示する。31日から青瓦台(元大統領府)で初めて開かれる美術展示「障害芸術家特別展」にも出品する。
彼女は本にこう書いた。「私は絵を描く時が好きです。私の絵が好きな人たちを見るのもいいです。私の絵をプレゼントできるじゃないですか。絵は誰かに私が何かを与えることができるということです」