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フランシスコ教皇、アジア初の訪問先に「韓国」選択

歴代教皇訪韓の概況 

  • フランシスコ教皇、アジア初の訪問先に「韓国」選択
「韓国を本当に愛しています」。

先月23日、ローマの枢機卿叙任式でヨム・スジョン新任枢機卿に「赤い帽子」を被せながら、フランシスコ教皇が話かけたこの一言が8月の韓国単独訪問につながる。昨年3月に即位した後、3回めの海外司牧訪問先として韓国に決定した。

韓国単独訪問の理由は、大田(テヂョン)と忠南地域で開かれる第6回アジア青年大会に参加するためだ。韓国のみならず、アジア15カ国の青年たちに一度に会うことができるという点が教皇を動かしたという分析だ。昨年7月に教皇がブラジルを訪問したのも、そこで世界青年大会が開かれたからだ。

フランシスコ教皇は歴代のどの教皇よりもさまよう青年たちを慰労し、生の指針と方向を指し示すことを大事にしている。

教皇の訪韓テーマである「立ち上がって照らせ」も、「アジアの若者よ立ち上がれ、殉教者の栄光があなたがたを照らしている」という、アジア青年大会のテーマを圧縮した言葉だ。アジア青年大会は司教団と若者がともに祈る信仰の集会で、13日に忠清南道の唐津(タンヂン)ソルメ聖地で開幕し、17日瑞山(ソサン)の海美(ヘミ)で閉幕する。

朝鮮王朝時の迫害で亡くなった尹持忠(ユン・ジチュン)パウロと同僚の殉教者123位の列福式も8月16日に前倒しされる。列福式はソウルの光化門広場で開かれることが有力だが、まだ最終決定は出ていない。

韓国が分断国家であるという点も、訪韓に影響を及ぼしたものと観測される。教皇が訪韓期間中、韓半島の平和ミサを執り行うことも積極的に検討されている。

国家元首級の教皇の日程は、訪韓直前まで非公開を原則としている。しかし伝えられている通りなら、14日に仁川国際空港に到着して午後に大統領を表敬訪問し、15日にはアジア青年大会が開催される唐津ソルメ聖地を訪れ、若者たちと様々な文化プログラムに参加するものと見られる。

ソルメ聖地は韓国人初の神父であり聖人であるキム・デゴン(金大建)神父の生家がある所で、アジア青年大会の開幕ミサが開かれる場所だ。

17日はアジア青年大会閉幕ミサが開かれる忠南のヘミを訪れて、殉教の精神を賛える予定だ。

フランシスコ教皇が忠清南道一帯を訪問することは、アジア青年大会が開催される主な舞台でもあるが、1984年のヨハネ・パウロ2世の訪韓訪問先と重ならないようにしようという意図も反映された。チョン・ジンソク枢機卿は最近、「アジアの教会の中で信者の数が全人口の10分の1を超え、外邦宣教宣教会を持っている国はフィリピンと韓国だけ」とし、「他のアジアの国の福音化率はわずかで、アジアの教会宣教で韓国が重要だ」と強調した。
  • 毎日経済_イ・ヒャンフィ記者 | (C) mk.co.kr
  • 入力 2014-03-10 20:12:08




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