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ロック・ジャズ・ヒップホップ・トロット...K-POP、多様な歌を歌え

新・文化強国に行こう①/⑩ 

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「第2のPSYが出るだろうか」

最近、歌謡界ではK-POP成長の可能性について半信半疑な人が増えている。コンテンツがアイドルのダンス音楽中心で千篇一律的なせいだ。辺境にあるジャンル音楽を中心に引き出し、K-POPの多様性を拡大しなければならないという指摘だ。

ダンスアイドルだけは世界的競争力を備えたというのがだいたいの評価だ。歌謡界の大手、SM・YGエンターテイメントが打ち出すアイドル歌手は、デビューするなり国内外で爆発的な人気を得る。新人発掘・アルバム製作・プロモーションなどで相当なノウハウを蓄積したからだと解釈される。

問題は、アイドル以外の韓国音楽は枯死直前の危機にさらされているという点だ。トロット・ロック・ジャズ・ヒップホップのような「辺境ジャンル」は、大衆の関心から抜け出ている。今年で結成28年を迎えた韓国メタル音楽1世代の「ブラックシンドローム」ボーカルのパク・ヨンチョルは最近、記者とインタビューしながら「30年近く歌ってもブラックシンドロームを知らない人が数えきれないほど」だと吐露した。もちろん、ジャンル音楽は少数マニアのみ享有するのが世界的な傾向ではある。しかし、競争力のある音楽であれば外国ではジャンル区分なしに大きな人気を得る。

非アイドルに対する無関心は統計でも立証される。LG経済研究院が検索サイトGoogleのK-POP検索量を先月分析した結果、検索量が多いミュージシャン37チームのうち、アイドルでないチームは4チームに過ぎなかった。実際、米国ウォール・ストリート・ジャーナル、日本の産経新聞のような外国媒体は、「K-POPがPSY以降、変わったものがない」とし、「K-POPブームはもう終わった」という悪評も溢れ出たことがある。

辺境ジャンルミュージシャンは国内で公演を一度開くのも難しい。音源市場がアルバムとラジオ中心からモバイルへと再編されながら、音源収益もがたんと落ちた。新しいアルバムどころか生計も維持しにくい。ロック・バンド「シナウィ」のリーダー、シン・デチョルは最近、本人のフェイスブックに「ストリーミングサービスで誰かの歌を聞くと作詞・作曲者に0.20ウォン、歌手に0.12ウォンが入っていく」とし、「自手成家型のアーティストは誕生できない」と批判したことがある。

大衆音楽評論家のキム作家は、「ごく少数のスターが全く同じ作品を量産しながら潰れた香港映画事業を反面教師とみなさなければならない」とし、「K-POPの多様性を拡大できないと輸出産業として韓国の大衆音楽の可能性は全くない」ときっぱりと言い切った。
  • 毎日経済_チョン・ジヒョン記者/イ・ソニ記者/イ・ギチャン記者 | (C) mk.co.kr
  • 入力 2014-04-08 17:22:03




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