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[シリーズ③/④] ユ・スンホ作家、文字たちのがやがや山水画

作品=私たち、ぱっと会いましょう122×122cm、acrylic on aluminum、2010 

  • [シリーズ③/④] ユ・スンホ作家、文字たちのがやがや山水画
  • ▲私たち、ぱっと会いましょう、122×122cm、acrylic on aluminum、2010


私たちただパッと会いましょう

「私たちただパッと会いましょう」という面白い題目の作品には男女の性器のイメージがちらりと見える。星も見え、ハートもある。

山水画に比べてやや難解な作品だ。ちょっとお互いに関係がないように見えるイメージは何を言っているのか?作家は返事の代わりに「面白いものをお見せします」と言い、ごそごそとボックスひとつを開けてみせる。そこには彼のアイデアスケッチが入っていた。スケッチはまるで先生が隠していた解答紙のように謎かけのような作品の答案が含まれている。どうやって文字が絵に変わるのか、絵がまたどんな連想で字に変わるのか書かれている。例えば最初は「ジェフ・ウォール」というドイツの写真作家の名前で始まる。

「この文字がロボットの腕に変わり蒸発し火の字になり、ワルキューレ作戦になり、犬になり、ドイツになってドイツ国旗になります。そうするうちに犬が痛くて、なぜ犬が痛いと思いますか。くすくす。これをイメージ化する作業です」このように男女の性器がハート型になり、他のいくつかの段階を経て「私たちただパッと会いましょう」が誕生した。

そういえば物事に均衡を維持している作品はユ・スンホ作家自身と似ている。山里の少年の叙情性と天真爛漫感、緩やかな冗談と遊びの間には論理的な思考の過程と緻密な計算が同じ重みで天秤を成している。節制感覚は作品を作り出すのに必須だ。

息の詰まる執拗な作業過程と対照される蛍光色背景のナルナリティのある溌剌さ、手洗いの落書きのように見える軽さと率直さ。これは見せるものは見せ、隠すものは隠す能力を元にしている。身近に近付くものの、決して飽きるほどくっついたりはしない均衡感覚。この男、恋愛をしてもうまくやるだろう。ずさんなようにハッハと笑っている柔軟な微笑みを浮かべた彼が振り返ると堅固な作家の筋力が丹精な肩にしっかりと支えられていた。

[シリーズ①/④]ユ・スンホ作家、文字たちのがやがや山水画_bzzz200×157cm、ink on paper、2007
[シリーズ②/④]ユ・スンホ作家、文字たちのがやがや山水画_shooo129.6×72.3cm、india ink on paper、1999~2000
[シリーズ③/④]ユ・スンホ作家、文字たちのがやがや山水画_私たち、ぱっと会いましょう122×122cm、acrylic on aluminum、2010
[シリーズ④/④]ユ・スンホ作家、文字たちのがやがや山水画_アイデアスケッチの一部(コンセプトシート)作家ユ・スンホとは、
  • Luxmen_バクボミ(アートコラムニスト·ボムボム代表)
  • 入力 2012-04-26 00:00:00