『半島』狭い韓半島が舞台…Kゾンビの怖さ



  • 韓半島を舞台にカン・ドンウォンがゾンビと一戦を繰り広げる韓国ゾンビ映画『半島』が来る15日に封切りする。 [写真提供= NEW]


『釜山行き(『新感染』)』『キングダム』『#生きている』まで、 2010年代に入って世界の多くのゾンビのなかで「Kゾンビ」が特に愛されたのは狭い空間設定が一役買った。広大なアメリカ大陸を背景にしたゾンビ映画がどこか非汚染地帯が存在するような一抹の希望を与えてくれるとするならば、国土の3方を海に囲まれたうえに相対的に狭い韓半島のゾンビ映画、逃げる場所のない狭苦しさが絶望感をいっそう大きくする。


『釜山行き』(2016)でKゾンビ映画の全盛期を開放したヨン・サンホ監督(写真)が後続作のタイトルを『半島』に定めたのには、このような空間性に対する判断が一役買った。こまかな説明がなくても『半島』という名称そのものに恐怖があるだろう。

9日、NEW(ネクストエンターテイメントワールド、会長キム・ウテク)は、ソウルの龍山CGVで『半島』の試写会を開催した。制作費190億ウォン以上のブロックバスターが劇場にかかったのは『南山の部長たち』以来の約5ヶ月ぶりだ。

映画はゾンビが全国を焦土化した『釜山行き』以来、4年が過ぎた時点から始まる。人間にとっては地獄になった韓半島は、外の世界からのアクセスが徹底的に遮断された状態だ。チョンソク(カン・ドンウォン)はそんな半島から逃げだして外の世界に住んでいるが、拒否することのできない提案を受けて再び半島に戻る。制限時間内に指定されたトラックを確保して半島を抜け出すという任務を遂行していたとき、彼は人間性を喪失した631部隊に遭遇して危機に追い込まれる。

「ゾンビより恐ろしいのは人間」だという前作のテーマはさらに鮮明になった。人類には災難のゾンビの巣窟でも、機会を見つけては金を儲けようとする人々のために、災難はさらに悲劇的なものになる。ゾンビと人間を向き合わせて対決を観戦し、娯楽を求める彼らの笑いは目をむいてよだれを流すゾンビの顔よりもひどい。

とは言え、そんな中でも最終的に人間に希望を見出そうとするヨン・サンホ監督は、決して悲観主義者ではない。絶望の地でも生存を続けるミンジョン(イ・ジョンヒョン)の助けで危機を免れたチョンソクは、半島を脱出する唯一のチャンスをつかもうとする。

この過程で繰り広げられるカーチェイスはこの映画の白眉だ。絶えずとびかかってくるゾンビをさけて自動車は走ってまた走る。真っ暗な夜の時間帯に繰り広げられるカーチェイスであるだけに、どこからゾンビが飛び出すか分からないということから来るスリルが満点だ。 Kゾンビの基本の動きを走ることにしたヨン監督は、彼らのランニングをはるかに高速に作った。

『半島』は世界の関心を受ける作品だ。コロナ19で大作公開のニュースが消えて、各国の劇場で『半島』の封切りを待っている。前作の『釜山行き』は北米・ブラジル・メキシコ・台湾・フィリピンそして香港などでヒット作として登板し、海外収益だけで4600万ドル(約550億ウォン)以上を稼ぐこともした。『半島』も『釜山行き』が人気を呼んだ国を中心に、185カ国に先行販売される快挙を成し遂げた。あらかじめ得た収入のおかげで損益分岐点(BEP)を524万人から250万人に調整できて、国内興行に対する負担も相当部分減らした。今年のカンヌ映画祭に招待されたという点も、観客集めに積極的に作用すると観測される。

スペクタクルを鮮やかに楽しみたい観客のために、6つの特殊館で公開される。大画面で視野にいっぱいの観覧経験を提供するアイマックス(IMAX)、劇場3面が画面に包まれたスクリーンXなどだ。特にカーチェイスを実感するように見ることができる4DX上映館に映画ファンの耳目が集中する。この日の午後2時の『半島』の前売り率は44.8%で、2位の『#生きている』を大きく上回っている。

映画界では競争相手の配給社までが『半島』の人気を望んでいる。ある配給会社の関係者は「劇場での興行人気はある映画から他の映画に移っていく属性がある」とし、「『半島』が一定部分の観客を引き入れたなら、あるいはまた映画館でコロナ19と関連した防疫が確実に行われたという印象さえ与えることができたなら、続いて封切りする『鋼鉄の雨2』『ただ悪から救ってください』の興行人気にも役立つだろう」とにらんだ。
  • 毎日経済_パク・チャンヨン記者 | (C) mk.co.kr
  • 入力 2020-07-09 16:37:00