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コン・ユ、「釜山行き」演じて抱いた「結婚・家庭・子供」への思い


  • コン・ユ、「釜山行き」演じて抱いた「結婚・家庭・子供」への思い
早くから「カンヌ」にて認められた映画『釜山行き』が来る20日、韓国国内での公開を控えてヒットの予感を見せている。最近行われたメディア試写会を通じて先公開された『釜山行き』に対する関係者の反応が予想よりも熱かった。

国内では不毛地帯とも言える「ゾンビバスター」の韓国版誕生という点からまず新鮮であり、既存のハリウッド式ゾンビ映画ではない、韓国の情緒に合った、そこにメッセージが溶け込んでいる災害映画という点がより魅力的だった。

何よりも主演俳優コン・ユはアクションから繊細な感情演技まで、何一つ欠けることなく演技した。これまでの経験が集約され一気に爆発したようだった。7月14日、三清洞に位置するカフェにて出会った彼に「最近、内外で賞賛が続いている」と挨拶を交わすと、「幸福ではありますが、同じくらい不安です。観客の反応がとても気になります」ときまり悪そうに笑った。

彼は「周辺からとても賞賛してくださり感謝しているのですが、公開前にとても期待値をあげているのではないかという思いになります」としながら「満足させられなかったら、やたら申し訳なく感じそうです。震える気持ちで待っています」と話した。

映画は前代未聞の災害が韓国を襲う中で、ソウル駅を出発した釜山行きの列車に身を寄せた人々の死闘を描く。

コン・ユは「最初にシナリオを見て『一か八か』と考えました」とし「何も準備していない状況で監督と会い、『ゾンビもの』だという話を聞いたときには、ただ新鮮で興味が沸きました。周辺でも首をかしげる反応を見せましたが挑戦したかった。縁だと思いました」と回想した。

続けて「監督が作った『ゾンビもの』はこれまで見た絵と構図を脱皮した新鮮さがあるという期待が大きくありました。それがぴったりときて、個人的には作品の完成度に満足しています」とし「重いシーン、怪奇な環境でしたが、俳優間の呼吸はいつも軽く軽快でした。そんな楽しい呼吸がしっかり溶け込んだと思います」と作品への愛着を見せた。

  • コン・ユ、「釜山行き」演じて抱いた「結婚・家庭・子供」への思い
彼は作品の中で、世知辛い現実の中で私たちが簡単に接することができる普通の韓国人男性、会社員であり家長のソクウ役を演じた。仕事に追われ、まともに家庭に目を向けることができず妻とは別居状態であり、娘との関係は疎遠になった。娘の誕生日、ソクウは母親のもとに連れて行って欲しいという娘の願いから一緒に釜山行きの列車に乗り込む。

コン・ユは「激しく見える演技よりも平凡さが滲み出る自然な演技を繰り広げたいと考えました」としながら「ストーリーがとても自然であり、俳優間の呼吸も良く自然と没頭しました。特に娘とのシーンは今考えても胸が詰まるほどに余韻が深く残っています」と説明した。

子役キム・スアンは10歳という年齢が信じられない程にディテールの取れた演技力を見せ、いち早く忠武路(映画界)では噂となった実力派スターとして通じてきた。彼は「(スアンは)子役ですが、本当に頼ることができました」とし「子供らしくないプロの姿、柔軟な対処に感心しながらも申し訳ありませんでした。私が助けるのではなく、むしろ受け取ってばかりだったようで有難い気持ちだけです」と話した。

彼は暫し考えて「スアンと作業しながら、『釜山行き』を撮影しながら結婚と家庭、子供について複雑な思いになりました。普段持っていた悩み、それ以上の感情でした」と言葉を続けた。

「これまで4回の『娘の父親』という設定がありましたが、今回のように『父性』を前面に出した経験はありません。映画を完成させるまでの過程の中で多く考えるようになりましたが、私がもし結婚し子供を得たら、その子供にこの世界で起きている悪いことについて、そして大人たちの間違った行動と価値観、視線についてどうやって話してあげればいいのか、漠然としてしまいました。育っていく子供に何を教えねばならないのか悩んでみると、より難しく怖くなるようです」

『釜山行き』以降に生じた彼の悩みは他にもある。公開前から数多くの人々が話す「千万観客」についてだ。

彼は「千万という数字は経験したことも、想像してみたこともないことなので、言及そのものがぎこちなく難しいです」としながら「何とか20~30万人の観客を動員して幕を閉じた作品もあり、私が参加した映画はほとんどが数値化された記録は誇れるほどのものがないためか、困惑してしまいます」と打ち明けた。

続けて「考えるだけでもおかしな気分、そんなことが起きるとすればもちろん嬉しいですが、数人であろうと映画を見た観客が面白く見て小さな余韻でも持って帰ってくださればという気持ち」だとした。

最後に「俳優として今年はとても多様な、これまでと違った経験をたくさんし、良い縁を結んでいると思います」とし「今の評価ひとつひとつも重要ですが、自分の重心を掴み、初心のままにしっかりとひとつの道を行けば、いつかそれが集約された私となるのではないかと思います。私にいつか『終わり』が来るのであれば、そのときに聞く『最後の評価』が良いものであれば嬉しいですね」と伝えた。

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一方、コン・ユは2001年KBS2『学校4』でデビューしてドラマと映画を行き来しながら活躍してきた。2007年MBCドラマ『コーヒープリンス1号店』でスターダムにあがり、「ロコ王子」に頭角したが、その後社会的問題を描いた映画『トガニ』を選んで演技の幅を広げた。その他にも『容疑者』、『男と女』、公開を控えている『密偵』などを通じて絶えまなく変身を遂げている。
  • スタートゥデイ ハン・ヒョンジョン記者
  • 入力 2016-07-17 00:09:20




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