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芸能人を危険におとし入れる芸能人病「パニック障害」の実態

◆ City Life 第460号…STAR TAP ①/⑤ 

  • 芸能人を危険におとし入れる芸能人病「パニック障害」の実態
タレントのキム・グラが病院に入院したというニュースが伝えられ、「パニック障害」に対する関心が熱い。歌手キム・ジャンフンの告白により、一般の人たちに知られ始めたパニック障害は、特に芸能人に多く現れ「芸能人病」とも呼ばれる。キム・ジャンフンに加えて、これまでパニック障害を経験したと明らかにした芸能人はイ・ギョンギュ、イ・ビョンホン、ヤン・ヒョンソク、キム・ハヌル、チャ・テヒョン、リュ・スンス、ファン・ヘヨン、チャン・ドンヒョクなど、一人一人列挙することができないほどに多い。

パニック障害とは何であり、なぜ特に芸能人がかかるのだろうか。「パニック障害(恐慌性障害)」とは、文字通り「恐れて慌てる」という意味を持った不安障害の一種で、予期せず発生する恐慌性発作が繰り返し現れる疾患をいう。恐慌性発作は、恐怖心を感じながら、心臓が爆発するかのように速く脈打ったり、胸が苦しくなる症状を伴う。また、息切れがして汗が出て死に至るような極度の不安症状も現れる。このようなパニック障害は、全人口の1.5~2.5%が経験することで特別「芸能人病」としてだけ考えることはできないというのが専門家たちの話だ。しかし、韓国内でパニック障害として広く知られたのが、キム・ジャンフンをはじめとする芸能人たちの告白を介してだっただけに、芸能人という職業との関連性は、決して見過ごすことはできないのが現実だ。

キム・グラの所属事務所側は「キム・グラが5月から7か月間パニック障害の治療を受けてきたが、最近、その症状が悪化した」と明らかにした。また、「最近になってこのようなストレスと不眠症に苦しめられ、去る18日、突然、胸苦しさと耳鳴りの症状を訴えて入院した」と説明した。入院後に、これまで知られていなかった家庭事情と妻の債務による財産の差し押さえ通知等の裏話が出回り、キム・グラのパニック障害の原因を家庭の問題として予断する報道が相次いで出た。

キム・グラの入院で空席が出た番組のひとつに代打で出演した歌手キム・ジャンフンは、「パニック障害」を経験した芸能人で、これまでの症状で何度も病院を出入りしたことが分かった。また、前回のセウォル号惨事の遺族たちと一緒に断食籠城を繰り広げていた時に、健康が悪化し、再発した。

去る7月、彼はセウォル号の被害者支援「民間トラウマヒーリング組織と対策作り」の記者懇談会に参加して「知っている芸能人30人程度がパニック障害を患っている」と明かして周囲を驚かせたこともある。

YGエンターテイメントの代表ヤン・ヒョンソクも去る2012年5月に放送されたSBS『ヒーリングキャンプ』に出演し、「発作が起きてパニック障害を知った。生きているなかで体験しうる最も恐ろしい恐怖」と明らかにした。また俳優リュ・スンスは20歳の時、心臓病が発症し週一回ほど救急車に乗せられていたが、その恐怖で始まった障害をなんと24年間患ったと告白した。俳優イ・ビョンホンの場合、あるラジオ放送に出演してファンと向き合ったラジオブース内で突然テーブルの下に身を隠す異常行動を見せたが、これもパニック障害のために起きた事だった。この他にも歌手イム・サンアが運動をするようになった理由としてパニック障害を克服するためだったと、放送を介して明らかにし、歌手チャン・ナラも放送を介して同じような症状に苦しめられた経験を打ち明けたことがある。

深刻なケースでは死に至る芸能人もいる。去る1月、自殺で命を絶った歌手ハンナは生前にパニック障害を患い大変な時間を過ごしたことが分かった。パニック障害は、一度経験したら、二度と経験したくない恐ろしい病気として知られている。大衆に多様な才能で「ヒーリング」をプレゼントする芸能人のうちの多数がパニック障害を患っているという事実は衝撃的だ。彼らのために果たしてどのような「ヒーリング」が必要なのだろうか。
  • Citylife第460号(15.01.06日付)
  • 入力 2014-12-31 17:41:55




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