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JYJ、日本ドームツアー「涙が乾き、笑顔が生まれた」

JYJ 2014 Japan Dome Tour 「一期一会」 

  • JYJ、日本ドームツアー「涙が乾き、笑顔が生まれた」
『泣きたいときには泣いてもいいから/無理しないで/涙が乾けば笑顔が生まれる/ほら見てごらん、もう笑っているじゃない/(中略)まぶしさに負けない勇気を持ちたい』

グループJYJが東方神起時代(2007年3月発表作)に歌った『Begin』を去る18日と19日の東京ドームにて歌った。ジェジュン、ユチョン、ジュンスの3人だけがJYJという名前で活動した2010年以降初めてだ。歌を聴いたファンたちは涙を流した。

「誰にも紆余曲折があるだろうが、僕らにとってこれまでの10年は他の20代の人生とは少し違っていたと思う。30、40代がどうなるか分からないが人生のすべての喜怒哀楽が込められた今の20代は忘れることが出来ないだろう。けれど後悔なく、幸せだ」。

JYJは東京ドーム公演を前に開かれた記者会見でこのようにはなした。JYJは東方神起の『Begin』を特別に選曲した理由について「ファンの皆さんに伝えたい、僕たちの気持ちを代弁する曲だから」と説明した。そして彼らの気持ちはファンたちにしっかりと伝えられた。

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◆暫し、最後かもしれない東京ドーム

東京ドームは日本最高の人気歌手だけが立つことができる象徴的な公演会場だ。ものすごい規模の座席をぎっしりと埋める歌手はそれほど多くはない。JYJの今回の東京ドーム公演は自由に出来なかった時期を越えて本格的に日本活動を開始するという点で意味が大きい。日本にて新シングル発売が迫っているだけに東京だけでなく大阪(12月13、14日)と福岡(12月23、24日)に続くドームツアーもやはりJYJとしては初めてだ。

ファンの立場としては公演会場は小さいほどに良い。横80m、突出部分85mにのぼる大型ステージが作られているとしても歌手の呼吸を感じることができる小劇場よりも良い公演会場はない。

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しかしJYJは違った。最大収容人数5万人がぎっしりと埋まった東京ドームでもJYJは客席を圧倒する歌唱力とパフォーマンスを遺憾なく発揮した。大抵のアイドルグループでは見ることが難しい姿だ。アーティストに進化した彼らだけの内面があるから可能なことだ。一般的なAR(AUDIO RECORDING)使用がない。ロック要素が強い曲がかなりあってもライブバンドがいないことは唯一の心残りだ。

それでもJYJにアイドル本来の意味を付けるとすれば『高品格』という修飾語が付くのではないだろうか。ダンス曲は軽快だが軽薄ではない。バラードは真摯的だが重みの重心がしっかりと捕まえられていた。私席でのコメントは笑わせるが滑稽でない。彼らの歌を知らないファンたちに、ややもすれば退屈にもなりかねないバラードのステージさえも吸引力が強いJYJ、こうして新しいファンたちを生み出し、一度彼らにはまったファンたちは彼らの魅力から簡単には抜け出すことが出来ない。

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歌唱力、パフォーマンス、外見、いわゆるこの三拍子を全て持ったグループはあまり多くはない。今すべてのK-POPスターの人気は彼らから始まったと言っても過言ではない。K-POPスターは実力が裏打ちされたアーティスト型アイドルという後光効果が少なくない。その元祖がJYJと東方神起だ。実際にこの日の客席には30~50代の『おばさん部隊』だけでなく、10、20代のファンも多数を占めていた。70代まで網羅する全年齢層のファンダムが印象的だった。JYJの『ロングラン』の秘訣だろう。

10年という歳月をJYJとともにしてきたファンたちは今は家族レベルだ。ファンたちはジュンスが上衣を脱ぎ捨てれば熱狂しながらも笑う。彼らとそれに加え、海千山千のファンも、いつの間にかいきいきとした少女ではない。黙って彼らの横でないて笑ってひとつの心となった。JYJを見ればチョ・ヨンピルのような耳順(60歳)を超えても固いファンダムを維持する伝説の歌手が思い浮かぶ。JYJにとって不可能な未来ではない。作詞、作曲が可能なシンガーソングライターとして様々な音楽ジャンルをしっかりと消化する、そんなグループもいない。JYJは最初の曲『EMPTY』から公式的な最後の曲、日本での新曲『Wake me tonight』までロック、エレクトロニックダンス、ヒップホップ、バラードなど多彩な音楽を約3時間近く構成した。

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JYJの3人のメンバーの中で今年29歳となるジェジュン、ユチョンは日本のドームツアーを最後に国防の義務を遂行しなければいけない。来年初め頃に入隊が予想される。JYJ合一体としては暫くファンたちと別れを告げなければならない時間が迫ってくる。心配はない。JYJジュンスは「正直、以前は『僕らが果たしていつまで続けることができるか』という心配があったりもしたが、今はそんな恐れもない」と話した。彼は続けて「僕一人であればきっと疲れきってここまで来れなかった。これから僕ら『3人』が共にする未来がさらに期待できる」と笑った。

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◆紆余曲折の末JYJの20代、これからはまた違った『Begin』

ステージに上ったJYJは変わらずに熱かった。JYJの爆発的なパフォーマンスと訴える力のあるボーカルは客席を揺らすのに十分だった。JYJの人気は健在であり、ファンたちの忠誠度はJYJメンバーたち同士の信頼ほどに堅固だ。座席とスタンディング席の区分はない。比較的落ち着いた雰囲気を維持する日本のファンダムの特性はJYJの公演では半減される。公演の始まりから全員が立ち上がりファンたちの歓声は会場に響き渡った。

ミホ(31、女)氏は「公演を見る間涙が流れた。JYJはいつも感謝して私たちに最高の姿を見せようと努力する。感動だ。私たちがどれだけ感謝し愛しているか分かってくれたら嬉しい。3人が一緒に冗談を言って笑い、そんな姿が好きでとても幸せだ」と話した。

母と同伴観覧したジェイン(20、女)氏は「母とJYJで共感帯を形成しながらたくさん会話をするようになった。けれど互いに席が違うので別々に公演を見ることになった。母が良い席で見て私に譲ってくれなかった」と笑った。

名古屋から来たミズコ(45、女)氏は「本当に苦労してチケットを手にした。JYJをなぜ好きなのか説明できない。彼らのために韓国語を学び、今日も韓国語で『愛してる、ありがとう』と叫んだ。JYJは私たちにありがとうと言うけれど、私も彼らがいたから力になった」と感激した。

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スポニチ、産経スポーツ、デイリースポーツなど有力日刊紙と日本テレビ、TBS、フジテレビ、朝日テレビなどの放送局もJYJの東京ドーム公演に大きな関心を集めた。

専属契約紛争が起きた前所属事務所SMエンターテイメントと2012年最終合意(事実上勝訴、日本企画会社avexとは2014年2月)したがJYJにとってTV芸能、歌謡プログラムの敷居は依然として高い。国内だけでなく日本もやはり同じだ。JYJの活動を妨害するなという法院の判決が出て数年経過したが俳優ではない歌手としてのJYJを渉外する放送関係者の動きは全くない。大抵の歌手が総出動する年末の決算ステージや歌謡授賞式にもJYJは顔を映せずにいる。

ジェジュンは「これまで単独公演を数回開催してきても、実際日本のどのメディアでも記事を1行も書いてくれたことはなかった。けれど昨日(18日)42の現地メディアが来たという。慣れなかった。以前にあった問題が円満に解決されてこうしてインタビューもして、JYJが再び紹介される点がとても嬉しい」と話した。

ユチョンは「時間に追われずに楽にしてみたら余裕もでき、3人で一緒にステージに出てみて互いにありがたく楽しい気持ちが生まれた。いや、楽しさというよりも心的な安らぎを受けた気持ちが大きい。公演の余韻が過ぎ去らない」と笑顔を見せた。

ジュンスは「幸せというものは芸能人として活動をずっとしっかり行っていく、そんな点が全てではない。僕たちが芸能人でなかろうと、僕ら3人が食事をしっかり食べてコーヒーショップで会話しながら死ぬまで一緒にいられれば嬉しい」と願った。

  • JYJ、日本ドームツアー「涙が乾き、笑顔が生まれた」
JYJの日本ドームツアータイトルは『一期一会』。日本の茶道に由来した言葉で『あなたとこうして会っているこの時間は再び来ない。たった一度だけ』という意味だ。JYJの公演後半部のスクリーン字幕には次のようなメッセージが掲げられた。

「私たちは生きながら数多くの出会いを繰り返します。その数え切れない関係の中で私たちはたった一つの大切な縁に出会うこととなります。世界で始めて結ぶ家族という絆、一生私の胸を高鳴らせる愛する私の伴侶、いつも私を最高に考えてくれる大切な友達、共にすることだけでも大きな慰労となる存在たち、そしてまさに今この瞬間を共にしている私たちの出会いがあります。皆さんがそうであるように、私たちが見つめる視線の先にもいつも皆さんがいます。たった一度の大切な出会いで今まで共にした私たちの絆。共に作ってきた時間と同じくらい、これからも毎時間みなさんを愛で守ります。いつも変わらない愛で」
  • スタートゥデイ チョ・ウヨン記者/写真=C-Jesエンターテイメント
  • 入力 2014-11-20 08:00:48




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