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80回のシーン展開に最先端のセット…キュヒョンとヤン・ヨソプ出演で海外ファンも訪問

ミュージカル「ロビン・フッド」 

  • 80回のシーン展開に最先端のセット…キュヒョンとヤン・ヨソプ出演で海外ファンも訪問
ミュージカル『ロビン・フッド』の舞台。ロビン・フッドが弓の弦をひくとすぐに反対側の木に矢がささった。彼の矢は死刑台に立つ仲間たちの首にかかった縄にも命中する。映画で見ていた特殊効果が目の前で具現されると客席からはため息がこぼれた。

ロビン・フッドの伝説的な『矢の神業』はどのように舞台で具現されるか。矢を放つシーン自体が国内公演では初めてだ。その秘密は高圧シリンダー。空気で圧力を調節して矢を押し出す装置だ。俳優が弦をひいた瞬間、目標物から矢が同時に飛び出すように作られた。そうであれば俳優が放った矢はどこに消えたのか。弦を引いた瞬間、弓の中に再び収まる特殊な矢を使用する。このミュージカルが使う弓矢は全部で8発だ。4発は空圧シリンダーを利用し、2発は人が直接木に入って押し出す。ロビン・フッドが放つ矢が違う矢を半分に引き離すシーンでは必然的に人の力を利用する。

実際に弓矢を使うシーンもある。シャーウッドの森に住むおてんばな義賊ジョイが作戦信号として1発を放つ。また再び公演末尾に登場する。昔の恋人の復讐によって毒薬を飲んで死んでいくロビン・フッドが彼が埋葬される場所を教えるために矢を放つ。舞台の幕が破れることを防止するために、矢尻に発泡スチロールをあてた。ロビン・フッドとジョイ役を演じる俳優たちはリアルなシーンを演出するために毎日3発ずつ矢を放つ練習をして舞台に上がる。たった8発だが、制作陣の苦労が多かった。まず、絶妙なタイミングを合わせることが大変だった。俳優と音響(矢が刺さる音)、矢が放たれる瞬間がぴったりと一致することは簡単ではなかった。イ・ユウォン舞台技術監督は「矢をもう少し格好良く引きたい俳優の希望と接点を合わせることが難しかった」と話した。2005年ドイツで助演された作品を再創作したこの公演は義賊ロビン・フッドが羽を伸ばせるように舞台セットに多くの変化を与えた。シーン転換が80数回にのぼる。床を動かすレール5つの上に宿屋と暖炉、木の切り株、階段、燭台、拷問台、処刑台、テーブル、祈祷院などの舞台セット20個を乗せて運び、ダイナミックなシーンを演出する。

イ監督は「1シーンにて大小セット10数個が動く。木5つの位置も継続して変化する」と説明した。ロビン・フッドはイギリスの民話に登場する義賊だ。伯爵だったが国法に背いたせいでシャーウッドの森の中に隠れて生きながら貴族の財物を奪って貧しい人々に分けたという伝説が伝えられる。

このミュージカルでは不正に対抗して嫡統王位継承者フィリップを助ける英雄として描かれる。ロビン・フッドは不当に謀逆罪を被って、家族や恋人マリアンを失う。マリアンはロビン・フッドを裏切った政敵・領主のギルバートと結婚する。理解しがたい反転は修道女となったマリアンがロビン・フッドを毒殺することだ。彼女の夫ギルバートがロビン・フッドによって命を失ったためだ。権力の弾圧にも屈さなかった英雄が昔の恋人の復讐によって空しく崩れてしまう。

多少、不合理なストーリーにも最先端の舞台とスターのキャスティングが作品を心強く支えている。アイドルグループSUPER JUNIORメンバーのキュヒョンとBEASTヤン・ヨソプが皇太子フィリップ役を演じて日本と中国の観客たちが集まっている。舞台の左右に日本語と中国語字幕が設置されている程だ。公演は29日までD-CUBEアートセンターにて行われる。
  • 毎日経済 | (C) mk.co.kr
  • 入力 2015-03-02 19:23:29




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