トップ > エンタメ > スターフォーカス > チソン、「女子高生姿の自分を見て妻イ・ボヨンが泣きました」

チソン、「女子高生姿の自分を見て妻イ・ボヨンが泣きました」


  • チソン、「女子高生姿の自分を見て妻イ・ボヨンが泣きました」
俳優チソン(38)がドラマ『キルミーヒールミー』に関連して妻イ・ボヨン(36)の話を打ち明けた。

チソンは17日、ソウル新沙洞にて進行されたMBCドラマ『キルミーヒールミー』放送終了懇談会にて「早く父親になりたい」とし、「子供が生まれたらすぐに涙を溢れさせないといけないと思う」と話した。

チソンは2013年9月にイ・ボヨンと結婚した。イ・ボヨンは今年6月末に出産を予定している。胎名は「クァクボベ」だ。チソンの本名である「クァク・テグン」、妻「イ・ボヨン」、ベイビーからそれぞれ一文字ずつを取った名前だ。

チソンは「良い父になるために努力中です」とし、「家に戻れば『ボベ』の『ベ』にかけてベートーベンの音楽を聞かせてあげます。『ボボベ~ボボボベ~』(ベートーベンの運命)のようにね」と自慢した。

チソンはドラマの中で7つの人格を演技した。主人公チャ・ドヒョンの中にはシン・セギ、ペリー・パク、ヨナ、ヨソプ、ナナ、ミスターXなどが内在していた。彼の妻イ・ボヨンはどのキャラクターを一番好んだだろうか。女子高生ヨナが挙げられた。弘大の大通りで公開撮影を進行した際、イ・ボヨンは直接現場を訪問して夫の演技を見守った。

チソンは「妻がヨナを見たいと弘大の撮影現場にこっそりと訪問しました」とし、「500~600人が集まった撮影現場で私は演技の悩みに陥り、心を落ち着かせて走ったのですが、家長が女子高生の制服を着て街中を走る姿を見た妻は涙を流したと言いました」と逸話を紹介した。

幸いにもファン・ジョンウムとのキスシーンを見た後、イ・ボヨンは意外にも何の反応もなかったという。

  • チソン、「女子高生姿の自分を見て妻イ・ボヨンが泣きました」
チソンは「マナーの手」としても話題となった。車に女性を先に乗せ、頭がぶつからないよう手でそっと防いでやるなどの行動だ。これは母親から学んだ習慣であり、普段妻に接する姿勢が生活化されたことだというのがチソンの言葉だ。

彼は「普段から習慣づけねばならない」と力強く笑った後、「幼い頃に母親と歩くときにも私が車道側を歩き、母親が内側を歩きました。『女は男から当然愛されないといけない存在』と学びました」と明かした。

また「妻にもいつもしてあげることが『マナーの手』ですが、当の本人は知らずにいました。ドラマを見ながら『私にこうしてる?』と尋ねたので少し困惑しました」とし、「背後で見えないように手をあててやり、そうしたら知らないほかないようには思いますが、実生活の自分の姿が演技の助けとなったので幸いでもあります」と笑った。

「解離性多重人格障害」はチャ・ドヒョンが幼い頃に体験した「児童虐待」が原因だった。ドラマの中で幼いチャ・ドヒョンは自身の間違いによって代わりに差別を受けた妹(ファン・ジョンウム扮)を見なければいけなかった。権威者である父親に簡単に対抗することが出来なかったためだ。

良くない記憶から自身を守るために、自ら別の人格を作り出したのだ。俳優自ら「児童虐待」に対する見解が生じるほかになかった。

チソンは「ドラマの中で地下室で子供が虐待される姿を見て衝撃だったのですが、その状況の主人公が父親だということを知ったときにはもっと衝撃でした」とし、「子供たちは私たちが惜しみなく愛さねばならない存在です。私たちも幼い頃に惜しみない愛を受けて育ったのですから、その愛をしっかりと伝えてやらないといけません」と話した。

続けて「そんな気持ちを持って演技したため、今回のドラマにより自負心があります」とし、「ずっと視聴率にだけ依存して見せ掛けるドラマではなく、ストーリーを持ってメッセージを伝えることが出来る作品が多く生まれてくれたら嬉しい」と付け加えた。

  • チソン、「女子高生姿の自分を見て妻イ・ボヨンが泣きました」
「キャスティング論難で遅くシナリオを受け取りましたが、不思議なことにプレッシャーはありませんでした。いくつかの人格を演技せねばならなかったけれど、そうだったんです。台本だけ読んでも『自分がしっかり出来そうだ』と考えたのですが、大きな欲心がなかったからかもしれません。」

チソンは今月12日に最終回を迎えたMBCドラマ『キルミーヒールミー』に対する所感をこのように伝えた。このドラマのシノプシスは数人の俳優を転々としたが、撮影突入直前にチソンに向かった。彼はこれについて「突拍子もないけれど、ともすれば当然のこと」だと話した。

ドラマはチャ・ドヒョンに内在する7つの人格をひとつずつ殺す(キルミー)ことで、自身を探す(ヒールミー)内容が描かれた。

「別の人格はチャ・ドヒョンという一人の中で生まれたため、連結要素を無視することは出来ないでしょう。すべての人格が幼い頃の虐待現場の記憶を持つ人生を介して現れたわけですからね。結局は一人の人間の人格を物語ったものでしょう。だから陽気なヨナに変身しても私はおかしくありませんでした。ドラマのテーマがはっきりしていました。現代人たちが困難で大変なことが多い中で、その方たちに与えたいプレゼントでもあります。『治療になればいい』ということです。」

自然でありながらもわざとらしい彼の演技に、視聴者たちは賞賛を送った。ドラマもまた『ヒーリングドラマ』と呼ばれた。しかし、チソンにはドラマが終わった後に、没頭から抜け出すという宿題が残っていた。彼は日常への復帰、ひとりの女性の夫であり、子供の父となる準備をしている。

「ふと怖くなりました。ドラマが終わり、日常にちゃんと戻ることが出来るだろうか?『キルミーヒールミー』のせいで大変な気がしました。例えば、私が高校は麗水に通っていたのですが、その時には全羅道の方言を使ったことが一度もありませんでした。けれど没頭してみたら幼いときに聞いていた記憶が自然とペリー・パクとして表現されたように思います。私も不思議でしたよ。これこそが演技ではないかと思います。そして再び現実で目を覚ましたとき、これからの私の人生に対する計画が立てられました。妻と子供がいる現実に没頭してみようということです。」

  • チソン、「女子高生姿の自分を見て妻イ・ボヨンが泣きました」
それだけ各キャラクターに対するチソンの愛着は並々ならなかった。しかし、不足した時間に比べて自身に向かう期待はとても大きかった。答えは「欲心を捨てること」から探し出した。

「40歳になる俳優に、視聴者が共感をしてくれなければどうしようもないと考えました。捨てるものは捨てようということです。返って楽になりましたよ。結果に期待せず、気持ちに余裕を持ったら多くの愛を受けたと思います。私がいつヨナのように女子高生の制服を着て、シン・セギのようにアイラインを引いたり、ペリー・パクのように麗水の方言を使って演技できるでしょうか?ひとつずつのキャラクターがすべて大切でしょう。心を込めて作ったものだからこそ、長く記憶に残ると思います。」

20部作中18話分の撮影に突入したとき、チソンは声帯結節によって声を失った。一日で回復したが、撮影分を送りだすまでの余裕はたった24時間。チソンは不可能を可能にしたスタッフと他の俳優に感謝しながらも、申し訳ない感情を打ち明けた。

「17話撮影の際に、奇声をあげるシーンがあったのですが、そこに声をすべて使ってしまったんです。急いで病院に行って注射も打ち、薬を飲んだのですが回復までに1日かかりました。その時が火曜日だったので水曜日に木曜日放送分を一度に撮影せねばなりませんでした。どれだけ緊迫していたか、お分かりでしょう?けれどできたんです。私たちチームがやり遂げたんです。けれどすべての注目は私が受けてしまい申し訳ないんです。同僚俳優も同じです。俳優は編集された部分も相当な多さですよ、私のせいで。同様とスタッフの助けなく『キルミーヒールミー』はなかったでしょう」

ともあれ、ドラマ主人公の功労は大きなものだ。彼の熱演に今から「大賞俳優」という修飾語が付いて回っている。特に、彼の妻イ・ボヨンは大賞を受賞した経験がある。俳優チソンに大賞とはどのような意味を持つのか。

「よく大賞について言及されるのですが、考えもなく歓迎もしていません。ただ私が俳優として存在しているんだな、と感じさせてくれることに満足します。『キルミーヒールミー』のように真心を込めることが出来る作品をずっと出来るれば嬉しいですね。賞は重要ではありません。私を良く評価する記事たちが私にとっては賞です。他の人に賞賛を送る記事をたくさん見てきて、私もそんな賞賛を受ける俳優になりたかったんです。私に対する美しい記事を見るたびに心から感謝し、忘れまいと胸に刻みます。ずっと発展していこうとね。」

良いことだけがあったわけではない。放送序盤に「盗作論難」が起こった。「多重人格」という同じ素材を描いたSBSドラマ『ハイド・ジキル、私』との競争構図にも関心が集まった。こんな部分にもプレッシャーはなかったとチソンは淡々と話した。

「むしろそんな意識がより良く作用しました。私たちは私たちであり、向こうは向こうですから。良いドラマを作るために努力しただけです。あるドラマは上手くいき、あるドラマは上手くいかないことは、ともすれば当然のことだと思います。私もあるドラマでは関心を受けることが出来ないこともあります。盗作疑惑については私が話すことが出来ないと考えます。私は与えられた情況で心を込めて演技し、最後まで努力しただけです。」

チソンの演技力を極限まで引き上げたのはキム・ジンマン監督とチン・スワン作家だ。彼が思いっきりに走ることが出来るように、俳優がしようということを黙って見守ってくれた。特に相手女優ファン・ジョンウムとは2度連続で呼吸を合わせた。2013年KBSドラマ『秘密』に続いてだ。ファン・ジョンウムは先立って、「結婚後、チソンと別の作品でもまた会いたい」と明かしたりもした。

  • チソン、「女子高生姿の自分を見て妻イ・ボヨンが泣きました」
「ファン・ジョンウムとの縁は格別ですよ。『ケミ』というものを無視することは出来ません。演技をするときに相手の反応が良くなければ、本当に無意味になります。どの人格と呼吸を合わせてもジョンウムさんはのリアクションはすごかったです。ジョンウムさんがいたから、いくつもの人格が共に遊ぶことが出来ました。素晴らしい女優だと考えます。また(共演)する機会があれば、いつでもしたいです。きっと結婚してまたあうとも思います。また、このドラマが出来るようにしてくださった監督と作家にも感謝しています。私のアドリブをすべて許してくださいました。特に今回のドラマは最初から最後まで構成が完璧だった作品だと考えます。作家のアイデアに大きな拍手をしたいです。もちろん数多くのシーンを消化した私を作家も分かってくださればと思います。はは。」

ドラマの外的な反響も大きかった。オンラインコミュニティーのディーシーインサイドの「キルミーヒールミーギャラリー」では寄付運動が起きた。ここで活動するネチズンたちはドラマ制作陣を「キルヒル」、自分たちを「ミミ」と呼んで募金運動を繰り広げた。ドラマの中で児童虐待が見せたメッセージを強調するために、彼らは募金をチョロクウサン(緑の傘)子供財団に全額寄付した。

チソンはこれについて「今後もまた良いことが推進されればいつでも参加する準備が出来ています。私たちのドラマを通じて数人だけでも胸が温まることができれば嬉しい」と話した。

「監督と二人で『各自の人生において忘れることが出来ない作品』だと話しました」というチソン。彼は最後に中国で話題となっている「キルミーヒールミー熱風」について口を開いた。チソンは最後まで謙遜した。

「中国での人気ですか?あまり実感はありませんが、私が中華圏に行く機会が来るとしたら、韓国俳優としての責任感を忘れません。中国で人気が高いことはすごいことではないですか。韓国で作ったひとつのドラマに過ぎなくても、その人気だけを享受したりはしません。韓国文化を知らせたいんです。実際に、韓国俳優が他のどの国に俳優よりも格好良いじゃないですか。演技も上手いし。自負心を感じます。『キルミーヒールミー』が中国大陸を揺らすその日がいつか来るかもしれないでしょう?」
  • スタートゥデイ カン・テミョン記者
  • 入力 2015-03-18 10:00:19




      • facebook icon
      • twetter icon
      • RSSFeed icon
      • もっと! コリア