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「イメージと信頼」スターの広告出演に明暗あり

◆ City Life 第474号…STAR TAP ①/⑤ 

  • 「イメージと信頼」スターの広告出演に明暗あり
スターPDイ・ヨンドンがある食品広告に出演して世論の袋叩きにあった。これまで食品関連告発プログラムを進行しながら、放送製作者としては珍しく人気と信頼を同時に手にしていた彼が、せっかく出演した広告一本でこれまでのイメージを一度に吹き飛ばす「悪手」を置いたのだ。告発性プログラムを企画し、進行する当事者が特定食品を集中批判した後、それと類似した商品の広報に立ち上がったことが果たして正しいのかという世間の非難の中で、彼が進行していた2つの放送プログラムが中断される事態を迎えた。

昨年、非正規職の実情を見せてくれたドラマ『未生』にてチャン・グレ役を演じてスターダムにのぼったイム・シワンも最近雇用労働部の公益広告に出演して世論の非難を受けた。この広告でイム・シワンは俳優ファン・ジョンミンと共に「労働市場を改革してこそ、青年の仕事先が解決される」と説く役割を担ったが、彼らが広告で言う「労働市場の構造改革」が現在の政府と労働界の間に鋭い葛藤を呼び起こしているためだ。35歳以上の非正規職労働者に限り、本人が望む場合に雇用期間を現在の2年から最大4年に伸ばすことが出来る、別名「チャン・グレ法」を置いて労働界が「チャン・グレ殺し法」もしくは「非正規職量産法」とする反対の声を上げさせている状況で、「チャン・グレ」で売れた彼が労働界が反対する法案を広報することが出来るのかということだ。

ある地上派放送の代表的な時事ドキュメンタリー番組を進行する俳優キム・サンジュンの保険会社広告もやはり、芸能人の広告出演に対する論難が生じるたびに議論される事例だ。この放送プログラムで使うイントネーションと話し方をそのまま広告に使用、放送プログラムを通じて形成された客観性と信頼性を広告にそのまま転移させて消費者たちの判断を揺さぶりうるというのがこの広告を攻撃する人々の主張だ。

ホームショッピングの場合も同じだ。放送される商品に対する客観的検証よりは、芸能人のイメージとその人に対する信頼が商品の購買につながり、それによる副作用も小さくないということだ。スターをモデルに打ち出す一部金融機関消費者金融の広告も同じだ。モデルとなったスターがプログラムを通じて作り上げた役割のイメージと信頼感を武器に広告ターゲット層に「信じて借りて使うこと」を推奨している形だ。消費者の立場からは商品に対するしっかりとした判断よりも「信用できるだけの」スターの勧めがより気持ちが揺れるということが事実であり、これによる被害も無視できない状況だ。

だからとスターの広告出演が無条件に非難を受けねばならないことではない。大衆的人気を受けたスターにとって広告モデルオファーが集中することは自然なことであるためだ。客観性と信頼のイメージが大きいイ・ヨンドンPDやキム・サンジュンが、非正規職の苦しみを誰よりもよく分かっているだろうイム・シワンがこれらの広告のモデルとして最も適合することができ、それが広告を実施する主体の立場では、最初の選択基準となるのは当たり前のためだ。

ただし、大衆の人気を食べて生きるスターであれば、「広告」に映し出される自身の姿にも一定部分は責任感を持たねばならないという声が高い。広告の中のイメージが該当スター自身のイメージではなく、プログラムを通じて作られた役割のイメージだとしても、それによる社会的影響力と波紋にも注意を注がねばならない。彼らが高額の出演料もしくは栄誉を選んで打ち出す商品の広告が、スターを無条件的に信じ信頼する純真な消費者たちにとってとても小さいとしても被害が行く状況を無視することは出来ない。スターが広告出演を決定することに先立って、悩まねばならない理由だ。
  • Citylife第474号(15.04.21付)
  • 入力 2015-04-15 12:25:21




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