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歌手ナ・ユンソン「ジャズが私に寛容を教えてくれた」

ジャズアリランで全盛期を享受する歌手ナ・ユンソンのアリラン広報大使、モントルーフェスティバルの審査委員長を務め「荒唐無稽な夢を見ず公演のたびに最善を尽くすだけ」 

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ナ・ユンソン(44)の関連検索キーワードは「アリラン」だ。ヨーロッパジャズチャート1位に上がった8作品目になる「レント」には、「アリラン」が、評論家達の激賛を受けた7作品目の「Same Girl」には「江原道アリラン」が収録されている。ナ・ユンソンが歌った「アリラン」は今年、KDB金融グループの背景音楽に使われながらセンセーションを起こし、去る2月に朴槿恵大統領の就任式のとき、「アリランファンタジー」で大きな響きを贈った。去る4月には江原道から「江原道アリラン広報大使」に依託された。

去る11日、京畿道加平のあるカフェで出会ったナ・ユンソンは、「民謡には不思議な力があります。アリランが韓国では疎かにされていましたが、外国ミュージシャンは一度聴いて驚きます。すでに1950年代に米国ジャズ界の伝説"オスカー・ペティフォード"がジャズに編曲し、音盤を発売していました。ジャズスタンダード(代表曲)として十分に可能性があります」と語った。

ある年、ヨーロッパとアジアなどの地で100回以上の公演を続けてきた彼女は、来月、京畿道の加平で開かれる「ジャラ島国際ジャズフェスティバル」に参加するため、しばらく韓国に留まっていた。

彼女がアリランを最初に歌うようになったのは2005年、国楽祝典公式音楽を録音しながらだ。

「その時は私がこのようにアリランを頻繁に歌うようになるとは思わなかったです。普通3拍子・4拍子の曲が多いんですが、江原道アリランは5拍子の曲なのでワールドミュージックをする人たちが好みます。以前にドイツのミュージシャン"ディーターイルグ"がソロアルバムを出したんですが、アリランを2曲も入れました。アリランの人気は海外でものすごいんです」

彼女の人生は予測不能で、変奏されるジャズと似ている。 建国大仏文科を卒業した彼女は大企業にコピーライターとして就職したが、たった8ヶ月でやめた。父親(指揮者ナ・ヨンス)と母親(ミュージカル女優キム・ミジョン)の影響を受けたからなのか、音楽的才能が生まれつきあった彼女は、たちどころにミュージカルのオーディションを通過したが、すぐ満足できなかった。音楽に対する情熱は彼女を1995年、あてのないフランス留学の道に後押した。以降、約20年間ジャズの旋律をつかんで生きている。

「ジャズは私に寛容を教えてくれました。以前、中国公演のとき中国ミュージシャンたちが私を見て"誇らしい"と言うんですよ。他人がうまくいって悔しがるのではなく、むしろより励ましてくれる。演奏をしてみるとお互いを理解するようになりますね」

化粧気のない素顔と恥らうようにへこむえくぼは、素朴な魅力をかもし出している。ことし彼女は2001年の「リーフレット」でデビューして以来、最も大きな人気を享受している。去る3月フランス、パリのシャトレ劇場で成功的な公演を終え、去る7月には「スイス、モントルーフェスティバル」からボーカル競争部門の審査委員長に委託された。ヨーロッパの最高ジャズミュージシャンという華やかな名声とは異なり、彼女の日常は公演と移動がすべてであるほど単純だ。

「ジャズはスターになり、お金をたくさん稼ぐ音楽ではないんです。足で走る音楽です。荒唐無稽な夢を見ないでひたすら毎公演、最善を尽くすことが幸せです」
  • イ・ソニ記者
  • 入力 2013-09-15 17:01:03




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