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エンタメ > スターフォーカス > [ミュージカルドル②] 2015年ミュージカルドル成績表「大変よく出来ました」
(※この記事は「[ミュージカルドル①] アイドルによるアイドルのためのミュージカル」の続きです。)
アイドルスターのミュージカル進出は昨日今日の話ではない。2015年9月の一ヶ月間だけをみても『シンデレラ』、『イン・ザ・ハイツ』など「アイドルミュージカルの大激突」と呼ばれるほどに多くのアイドルスターが舞台にあがっており、1年間公演されるミュージカル作品を見ればその数はさらに増加する。
ミュージカル市場でアイドルスターの最大武器はファンダムを背負ったチケットパワーだ。アイドルが出演するということだけでも話題性が高く、大きなスキャンダルさえ起きなければ付加的についてくる広報効果もまた優れている。
しかし、最初から大劇場ミュージカルの主人公として破格のキャスティングがされるという点と、高いチケット価格に比例しない実力により、彼らに向かう観客の視線が良いばかりでないことも事実だ。このような否定的な要素は偏見となり、公演の幕が上がる前から過度な切り下げを受けたり、また過度にファンの保護を受けたりもする。
もちろん、専門ミュージカル俳優と比較すればまだまだ不足している実力ではあるが、「アイドル」という偏見を捨てて見た際、彼らはミュージカル俳優として果たしてどれほどなのだろうか。これについて2015年1月から9月までミュージカル舞台に上がったアイドルスターの成績を評価してみた。
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2015年、ミュージカル舞台に駆け上がったアイドルスターはケン(VIXX)とチェン(EXO)、ドンヒョン(BOYFRIEND)、チャン・ドンウ(INFINITE)、シヌゥ(B1A4)の5人だ。今まさに一歩踏み出した5人のアイドルスターの中でもっとも「可能性のある芽」は誰だろうか。
こんな質問に対する意見はまちまちであるが、前途有望な次世代ミュージカルドルの座は、ミュージカル経験が他よりも少し多いケンに与えられた。
ミュージカル評論家ウォン・ジョンウォン教授(順天郷大)は「ケンが見せてくれる安定的なボーカルや舞台マナー、ビジュアルなどは満足であり、今後の成長の可能性もとても高いものと期待される」とし、「何よりも『シンデレラ』という作品との相性が良い俳優だ。他の舞台ではどんな姿を見せてくれるのか気になる」と評した。
EMKミュージカルカンパニーのキム・ジウォン副代表もやはりケンの可能性について「歌唱力、演技力などが安定的で、多様なキャラクター消化が可能なものと判断される」とし、「所属事務所もまた舞台活動について支持し、応援していると聞いており、持続的な活動と成長が期待される」と話した。
ケンの他にもチェンとチャン・ドンウを挙げた人々もいる。ミュージカル俳優としてのチェンの可能性を高く評価したシンシカンパニー関係者は「強力なファンダムを通じたチケットパワーはもちろん、歌の実力まで素晴らしい」と明かし、チャン・ドンウの演技を肯定的に見たユ・ヒソン演出家は「キャラクターを構築したり、音楽的資質を十分に生かして楽しい姿を見せる」と説明した。
※助けてくださった方々
ミュージカル評論家ウォン・ジョンウォン教授(順天郷大)、ミュージカル演出家ユ・ヒソン、「ザ・ミュージカル」編集長パク・ミョンソン、ミュージカル制作会社シンシカンパニー、EMKミュージカルカンパニー、公演担当記者
(※この記事は「[ミュージカルドル③] アイドルのチケットパワー…演技と実力の間 」へと続きます。