トップ > エンタメ > スターフォーカス > 女性ラッパーサバイバル番組「UNPRETTY RAPSTAR」視聴記

女性ラッパーサバイバル番組「UNPRETTY RAPSTAR」視聴記

◆ City Life 第501号…STAR TAP ②/④ 

  • 女性ラッパーサバイバル番組「UNPRETTY RAPSTAR」視聴記
最近『UNPRETTY RAPSTAR』というサバイバルプログラムを興味深く見ている。

「国内初の女性ラッパーサバイバル」というスローガンを掲げて開始された放送だ。もちろん知っていて見たわけではない。ある日偶然にもまわしたチャンネルに粗野な風景の中に見慣れた顔が見えた。「なんで彼女たちがそれを?」という考えに自分も気づかない間に嵌ってしまった。

その時そこで見た彼女たちは国内を代表するガールズグループであるワンダーガールズのユビンとSISTARのヒョリンだった。放送は明らかにヒップホップオーディションプログラムだが、ガールズグループのアイドルとは?面白半分興味半分で始まった『UNPRETTY RAPSTAR視聴記』は見慣れないながらも興味深く、面白かったが衝撃でもあった一種の新世界だった。ここに彼女たちはワンダーガールズとSISTARで培った人気を投げ出して自由と即行の絶対個性に果敢に挑戦し、また瞬間瞬間には無惨に壊れたりした。

彼女たちの挑戦した世界はワンダーガールズとSISTARのメンバーとして出会った世界とはまったく違う地だった。すでにその場所では境地に上った達人たちがずらりと待ち構え、彼女たちはただの新人ラッパーであるだけだった。サバイバルが進行されるたびに酷評が溢れた。「ヒップホップではなく演技」、「ガールズグループの人気を基盤に万能エンターテイナーの座まで掴もうと言う軽薄な意図」という風に蔑視されることもあった。しかし、ラッパーとして彼女たちの実力は期待以上だった。反応もやはり爆発的だった。シーズン1の方がずっと面白かったという評もあるが、ユビンとヒョリンが繰り広げる想像以上のラップバトルはヒップホップに無知な視聴者さえも夢中にさせる魅力となった。

それだけでもプログラムが意図するものは十分に成就したであろうが、何よりも印象的だったことは彼女たちの無謀ながらも愉快な挑戦だった。放送であるから、例えそれが組まれたものだとしてもユビンとヒョリンの挑戦は格好良いものだった。大衆たちの人気を食べて育つアイドルが耐えるにはとても厳しく殺伐とした自由であったらめ、よりそう感じる。
  • Citylife第501号(15.11.03付)
  • 入力 2015-10-28 16:30:22




      • facebook icon
      • twetter icon
      • RSSFeed icon
      • もっと! コリア