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エンタメ > TV・映画 > 「むやみに切なく」1話 多少陳腐なストーリー、でも失望するにはまだ早い
▶ この記事にはドラマ本編の内容の一部が含まれています。
『むやみに切なく』がベールを脱いだ。余命宣告、貧しい少女、トップスターなど、ありきたりな素材を描く完成品で、陳腐なストーリーのにおいが漂っている。
6日午後に初放送されたKBS2の新しい水木ドラマ『むやみに切なく』では、トップスターのシン・ジュンヨン(キム・ウビン扮)が撮影に臨む姿が描かれた。
一人の女性を守るために争ったシン・ジュンヨンは銃撃を受けて死ぬ場面を撮影中だった。銃撃を受けて倒れているべきシーンで、突然、相手の俳優に近づき銃を奪うと、「俺は死なない。気が変わった。台本を直してくれ」と傍若無人な態度を見せた。
しかし、シン・ジュンヨンの行動にはすべて理由があった。彼は、余命1年の宣告を受けていたのだ。医者の言葉を聞いたシン・ジュンヨンは理解できないと「死んでも死ねないと言えばどうなるのか」と事実を否定しようとした。
ドキュメンタリーPDのノ・ウル(ペ・スジ扮)は違法に廃水を捨てる大企業を取材するのに孤軍奮闘していた。しかし、この過程で該当の企業の従業員により撮影した映像が削除され、お金を受け取って取材を諦める姿が描かれた。つねにお金で悩んでいたノ・ウルは500万ウォンを受け取って、俗物PDになった。
これを知った会社はノ・ウルを解雇し、ノ・ウルは悔しさをお酒で慰めた。このとき、偶然、横のテーブルの話を聞くことになった。彼女は、シン・ジュンヨンにドキュメンタリーを断られて悩んでいたプロダクションの人たちに「私が一度、説得してみようか」と提案した。
その後、ノ・ウルはシン・ジュンヨンの家を訪れた。インターフォンを通じて彼女を見たチン・ジュンヨンは、冷たい反応を見せた。しかし、ノ・ウルはあきらめずにシン・ジュンヨンの車に乗り込んで、最後まで説得しようとしたが、シン・ジュンヨンは危うい疾走を続けた。
結局、ノ・ウルは車から降りた。シン・ジュンヨンはお金を渡した後、彼女を置いてその場を去った。その後、ラジオから流れてきた事故のニュースを聞いて再び戻った彼は、ノ・ウルを発見して「お前、俺のこと知らないのか」と怒り始めた。これに、ノ・ウルは「知ってる、この人でなし」と答えた。
『むやみに切なく』は、幼いころに胸の痛む悪縁により別れた2人の男女が傍若無人のスーパースターと卑屈で俗物的なドキュメンタリーPDとして再会して描いていく、荒々しくも切ない愛の物語だ。
制作前から大きな関心を集めた『むやみに切なく』は、今年の下半期最高の期待作のひとつだった。ところが、あまりにも期待が大きかったのだろうか。ベールを抜いた『むやみに切なく』は「余命宣告」「貧しい少女」「トップスター」などの多少陳腐なストーリーで視聴者を当惑させた。
ややもすれば、ハチャメチャなドラマになりそうな雰囲気ではあるが、『むやみに切なく』に対して失望するにはまだ早い側面がある。雪が舞う中でシン・ジュンヨンとノ・ウルがお互いに声を荒げる最後のエンディング場面が強烈な印象を残したからだ。2人の間に何があったのかに対する好奇心を誘発した中で、予告編でもやはり、シン・ジュンヨンとノ・ウルの過去の話が描かれて、期待を高めている。陳腐なストーリーを見せた『むやみに切なく』がこれから視聴者の心を揺れ動かすことができるのかに注目が集まる。