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「W」初放送② 洗練された演出と新鮮な素材…「問題作」が始まった

「W」1話 

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  • 「W」初放送② 洗練された演出と新鮮な素材…「問題作」が始まった
MBCの新しい水木ドラマ『W』が洗練された演出と新鮮な素材を前面に押し出し、一気に「問題作」として話題になった。

去る20日に放送された『W』では、胸部外科のレジデントであり、漫画家オ・ソンム(キム・イソン扮)の娘、オ・ヨンジュ(ハン・ヒョジュ扮)がウェブトゥーン『W』の中に吸い込まれて、ウェブトゥーンの主人公、カン・チョル(イ・ジョンソク扮)の命を助ける場面が描かれた。

この日、オ・ヨンジュはオ・ソンムの作業室を訪れて、ウェブトゥーンの中に入り、カン・チョルに出会った。血だらけのカン・チョルの命を救ったオ・ヨンジュは、現実に戻ってきて自分とカン・チョルが出会った瞬間がウェブトゥーンにそのまま描かれていることを見て、めまいを感じる。

過去、オリンピックの射撃金メダリストだったカン・チョルは、家族を殺害した容疑者として逮捕されたが、証拠不十分で解放され、廃人生活を続けていたが、家族を殺害した犯人を捜し出すという執念で生き残り、結局、財閥のトップに君臨することになった。彼は自分を助けて、そのまま消えてしまったオ・ヨンジュを探しながら「あの女が僕が存在する理由を知らせてくれる、人生の鍵だ」と話した。

初回から、次元の移動はもちろんのこと、主人公のカン・チョルの過去と現在を交差しながら見せてくれた『W』は新鮮な素材と破格的な展開、これを自然に分かりやすく羅列して視聴者に伝達する演出力が特に際立っていた。果たして、ドラマ『ナイン〜9回の時間旅行〜』のソン・ジェジョン作家と『彼女は綺麗だった』のチョン・デユンPDの出会いらしかった。

チョン・デユンPDは昨年、『彼女は綺麗だった』を通じて、スターPDとなった人物で、彼の「主武器」は洗練された演出力だ。『彼女は綺麗だった』はスペクタクルな事件は発生しない、素朴なロマンスで埋められていた作品だったが、主人公の感情を感覚的に生かしたチョンPDのおかげで、厚いファン層を獲得することができた。

今回の『W』でも、チョンPDの感覚的な演出がその力を発揮した。時空間を超越する展開は、ややもすると視聴者に複雑で難しくとらえられる可能性もあったが、これを主人公の感情を中心に上手く整理し、視聴者が簡単に理解できるようにした。また、空間を超越するときに、色合いで信号を与えたり、ウェブトゥーンの世界と現実の世界のトーンを別々にするなど、視聴者が十分に主人公の動きについて行くことができるように、細やかな配慮をしてある。

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もちろん、新しくて破格的な素材が無かったとしたら、このような細やかな演出は輝かなかったかもしれない。ドラマ『ナイン』ですでにファンを獲得しているソン・ジェジョン作家は「時空間超越」という自分の専攻を最大限に生かした。ウェブトゥーンと現実を行き来するという設定が実験的なほどに新しいが、ドラマ『ナイン』でタイムワープという素材をスリラー的な要素と密度の高い設定で編み出したソン・ジェジョン作家であれば、十分に成功へと導くことができると期待できる。

ここにドラマ『シグナル』のキム・ジュンソク音楽監督が作り出す音楽と、チョンPDが「MBCのCG戦士が『W』にかかりっきりになっている」と話すほどに心血を注いでいるCGが追加されて、『W』の挑戦を支えている。もちろん、6年ぶりにブラウン管に復帰したハン・ヒョジュと普段から「作品を選ぶ目だけは認めるべき」と噂されるイ・ジョンソクの出会いもある。

これだけで「ドラマアベンジャーズ」が作る『W』に視聴者の期待が集まるのは当然だ。初回では期待以上の力を発揮して見せたが、要は今の勢いを最後まで維持できるかだ。「問題作」と呼ばれるほどの『W』が果たして下半期最高の興行作へと羽ばたくことが出来るのか、その成り行きが注目されている。
  • MBNスター ユ・ジヘ記者 / 写真=MBC放送画面キャプチャー、ドラマポスター | (C) mk.co.kr
  • 入力 2016-07-21 09:22:34




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