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伝統とフュージョンの境目「逆賊:民を盗んだ盗賊」、1話から強烈

「逆賊:民を盗んだ盗賊」1話 

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  • 伝統とフュージョンの境目「逆賊:民を盗んだ盗賊」、1話から強烈
「そもそもお前は何者だ!」暴政を敷いた結果、民を盗まれた王(キム・ジソク扮)が不安と恐怖に包まれたまま絶叫する。暴君から民を盗んだ盗賊(ユン・ギュンサン扮)は精一杯余裕を持って嘲笑を浮かべ、「私は私の父の息子だ。シジョンのアムゲ(キム・サンジュン扮)。朝鮮で最も低い者」と答える。『逆賊』は尋ねる。いったい誰が本当の逆賊なのか。

MBCの新しい月火特別企画『逆賊:民を盗んだ盗賊』(脚本ファン・ジンヨン / 演出キム・ジンマン、チン・チャンギュ / 以下、『逆賊』)が30日、叙事詩の序幕を開いて、視聴者の心を盗んだ。史料に忠実な映像に現代的な演出を加えてフュージョン時代劇と伝統時代劇の境界を越え、時代劇を一次元アップグレードさせた。

この日の放送は、シジョン(代々に渡って下僕をする人)の運命を宿命的に受け入れて生きてきたが、「赤ちゃん大将」として生まれた息子ホン・ギルドン(子役イ・ロウン、ユン・ギュンサン扮)を完璧に育てるために、運命に逆らうことを決心するアムゲが主軸を成した。

息子のギルドンが主人の坊ちゃんに対して臼を蹴飛ばすと、その事件により妻クムオク(シン・ウンジョン扮)が奥様(ソ・イスク扮)にムチ撃たれる屈辱を経る。アモゲは「しつけをしてくる」と息子を引きずって裏山に向かったが、どうすることもできずに降りてくると、主人に「財産を増やしてあげるから外居(主人の家に住まずに独立した家庭を持ちながら、自分の財産を所有することができた奴婢)させてほしい」と哀願する。

数行に過ぎないホン・ギルドンの記録に「赤ちゃん大将」という設定を加えたフュージョン時代劇『逆賊』は初放送から濃い密度で伝統時代劇に劣らない重厚さを誇った。制作発表会当時、「朝鮮時代には主に白い服を着た。白衣民族と言われたほどだ。ところが、いざ探してみても白い衣装がどこにもなかった。わざわざ大金をかけて白の衣装を製作した」と話したキム・ジンマン監督の言葉のように、このドラマは想像の翼を羽ばたかせるために歴史にしっかりと足を付けている。デビュー作(MBC光復節特集劇『絶頂』)でヒューストン国際映画祭で特集ドラマ部門大賞を手にしたファン・ジンヨン作家は、シーンのひとつひとつ、セリフの一行を手抜きで書くことはせず、アモゲとホン・ギルドンの物語をしっかりと築いていく。

それでも愉快な基調を失わなかった。彗星のように登場して視聴者の視線を一気に捉えた子役俳優イ・ロウンの明るい魅力は、視聴者を笑顔にし、後にホン・ギルドン一味に合流するキム・ソブリとヨンゲを演じるパク・ジュンギュとイ・ジュニョクは登場の瞬間から存在感を誇示した。

キム・サンジュンの演技は断然圧巻だった。杵を振り上げたものの、どうしても息子を打つことができず座り込んだとき、シジョンという運命を子に譲らなくてはいけない絶望に陥って落ち込む姿は絶叫となって心を鳴らす。主人のの財産を増やすために肋骨が出て奥歯が欠けても外居できるという希望に胸を膨らませるアモゲの姿は、彼の父性愛を見せてくれた。
  • スタートゥデイ チン・ヒョンチョル記者 / 写真=MBC放送画面キャプチャ
  • 入力 2017-01-31 08:18:16




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