カン・ドンウォンが伝える二つのメッセージ②


このインタビューは「カン・ドンウォンが伝える二つのメッセージ①」の続きです。

『ゴールデンスランバー』の本格的な撮影に入る前、ノ・ドンソク監督はカン・ドンウォンに関して聞きたがった。そのせいかカン・ドンウォンとゴヌは似ている点が多い。

「監督が個人的なことをとても聞いてきました。私がどんな人間なのか知り、作品に溶け込ませたかったようです。私は個人的な話は聞かれれば隠さず話します。それを作品に溶け込ませることはあまり好きなスタイルではありません。けれど監督がそれを細かく溶け込ませたがり、あるときには『これはちょっと違うんじゃないですか?』と言ったりもしました。(ゴヌが)私と似ています。私もしっかり生きようと、賢く生きようと努力する人間です。デビューのときの座右の銘が『他人を傷つけない』でした。今も同じです。一度情を渡した人たちと離れるときにとてもつらくもあり、そんな点で(ゴヌに)共感もしました」

『ゴールデンスランバー』は韓国映画としては初めて光化門ロケを進行した。彼に撮影当時の状況について尋ねた。

「(車両を)統制して撮影したときが日曜日の朝でした。早くからはじめて4時間ほど撮影したのですが、車がほとんどない時間でした。片側斜線の一部区間だけを塞いで。赤信号になるときだけ撮影したのですが、それでも車はほとんど通りませんでした。片側で太極旗集会、片側ではろうそく集会をしていたのですが中間で撮影しました。(当時感じたことは)『こういうところで我々が撮影するんだな』程度でした。遠くには青瓦台が見えて。不思議でした」

ユン・ゲサンとの呼吸についても話が出た。互いに対話はほとんどなく最後まで演技にまい進した。

「ユン・ゲサン先輩も人見知りをし、(キム)デミョン、(キム)ソンギュン、(ハン)ヒョジュと私は撮影前に1~2度会って話も交わしたのですが、ユン・ゲサン先輩はそんな機会がありませんでした。ソンギュン、デミョンも最初から気楽にできたわけではなかったのですが、ユン・ゲサン先輩はずっとぎこちなかったです。(『車の中のシーンではもっとぎこちなかっただろう』という言葉に)そうですね(笑)。光化け門の撮影が先、車の中の撮影は後に行ったのですがとてもぎこちなかったです。その後に過去のシーンを撮影するときには、それでもデミョン、ソンギュンが柔和で先輩をリラックスさせようと冗談も言いました。エピソードもあります。ヒョジュが『godがとても好きだった』と『1集のアルバムがすごく好き』だと話したのですが、ユン・ゲサン先輩が『3集ではなくて?』と答えました。少しユーモア感覚があるようです。みんな先輩と仲良くして撮影できればよかったのですが心残りです。もう少し撮影を長くしていれば良かったかもしれないですね。以前に放送で見たときにユーモア感覚があったと記憶していたのですが、人見知りしたせいだと思います。そして若い後輩の前で冗談を言うのも少し恥ずかしかったでしょう。時間が過ぎれば気楽になれたでしょうに」

制作を提案したが、興行に対する負担よりもメッセージをある程度十分に表したという考えから「うまくいけばいい」という程度の考えをしているというカン・ドンウォン。彼は映画が伝えるメッセージが大きくふたつだと説明した。

「最初は平凡な市民が大きな力によって捏造されるとき、それについて少し換気させたくもあり、そんなことをされた人が多いが、そのときが過ぎれば終わりであり、また時間が過ぎてその方たちの悔しさが解消されるとしても、そのときには関心がない。それに対する補償もしっかり与えられない。私が訪ねた人々がいるのだが、その方々を招待しようとしても政治的イシューとなるかもしれずできませんでした。二つ目は友情についてです。以前にそんなことを扱った、やりたかった作品が不発に終わったことがあります。そのときにもやりたかったのですが、久しぶりに会う友人たちがとても変わっていて、そういうことが胸が痛くもあり『会わなければよかった』という(気持ちになる)そんなことも悲しかった。若いときに純粋に親しかった友人たちが各自の考えを持ち、個人的な欲心を選んだ人物もいて、もっと大きなものを抱いて各自生きていく人もいて、若いからとどれだけ共有したことがあっても、時間が過ぎれば会えなくなるようでした。残念な、そんな話をしたくもありました」

彼は友人の中で未婚は自分しか残っていないと笑って話した。以前から彼を見守る友人たちは、彼がとても早く結婚をしなければ本当に遅くまで結婚しないだろうと予測した。

「しないか遅くしそうだと言うんです。するなら一番早くすると言われたのですが既にその時期(20代後半)が過ぎて『お前はきっと一番遅くするだろう』と既に予想されました。私の性格のせいでもあり、若い頃から少し自由な面があります。友人たちが一番良く分かっているでしょうが。(結婚を)したことがないので分かりませんが、他のことで(寂しさが)満たされるレベルであればしなくても悪くはないと思います。『本当に年を取ったときにも今のように仕事だけをして、家庭がなければ空しいかな?』という考えはします。今もしますが分かりません」

彼は30代後半の年齢でも大学生の役割を無難に消化できるほどの童顔に、秀でた美貌を誇る。そんな外見が演技人生に助けともなるが、むしろ妨害される場合もあった。

「そんな考えがあっても、それを超えることがやはり宿題です。妨害だと考えたところでどうしましょう。ずっと頑張って他の人よりも熱心に走らねばなりません。私も40歳を超えて…どうでしょう、もう少しすればおじさんです(笑)」

「もう少しすればおじさん」だと話すが、カン・ドンウォンは最近『1987』にて大学生役をしっかり消化した。中でも作品の中でマスクを下ろした彼の姿に劇場では多くの女性がため息をこぼした。

「まったく予想できませんでした。私がマスクで隠していても登場すれば目だけ見てすぐに分かると考えていました。私の錯覚でした。少し無理があったのに(笑)。若いキャラクターをするなら少し体重調節をしないといけません。付けた状態ですぐに入ったので今回は特に無理がありました。扮装、CGのお陰もあります」

『1987』に続き『ゴールデンスランバー』でもその時代に生きる人物を演技する彼は、何かの理由でこうした作品を選ぶのではないと明かした。

「必ずやそんな理由ではありません。もちろん時代の流れにあわせて具現はします。『1987』は30周年にあわせて公開しようという企画意図がありました。誰かは政治的だと言いますが、映画を作る人間として、その時代をそう生きていない人間として客観的な目で見たときになぜ政治的だと言うのか分かりません。『歴史的にあった話ではないか』という考えになります」

先立って悔しさを抱く人々の事件を探したという彼は、司会的なイシューに関して普段から関心を持ってみているのかという質問に「またそんな話をすれば政治的だと(言われる)」と笑った。

「事実だったのに、起きたことなのに。正義について話しているのに政治的なものがどこにあるのでしょう。悔しさを持った人々の話をしているのに。社会的に強者が弱者にそんなときがたくさんあるでしょう。周辺でよく起きて」

カン・ドンウォンは昨年8月に撮影を開始したキム・ジウン監督の『人狼』の撮影が終われば、翌月にハリウッド映画『Tsunami LA』(監督サイモン・ウェスト)撮影に入る。国内を飛び越え海外まで進出する彼の活躍が期待される。

「オーディションを英語で何度か受けてみると、演技はすべて似ていました。台詞は少し多く準備をしなければならないようなので準備しています」
  • シックニュース チェ・ジョンウン記者 / 写真=YGエンターテイメント | (C) mk.co.kr
  • 入力 2018-02-17 06:00:01