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コリアナウ > Korea Now > [単独] 韓国製コロナ診断試薬、チャーター機で欧州に
写真提供=シージェン
欧州でコロナ19変異ウイルスであるオミクロン株の確定者が爆増するなかで、韓国企業に診断試薬を要請する緊急注文が押し寄せている。分子診断専門企業の韓シージェン社は去る20日、欧州から注文が相次ぐことから週末の19日午後に280万人分の診断試薬を積載した特別チャーター機を飛ばしたと明らかにした。診断試薬供給のためにチャーター機まで飛ばしたのは、コロナ19が世界を一掃し始めた昨年4月以降で初めてだ。
シージェン社のパク・チュンシク輸出物流チーム部長は「費用負担があっても、ヨーロッパから押し寄せるコロナ19の緊急需要に対応するためにチャーター機を飛ばした」と語った。シージェンのチャーター機を通じてイタリアとスペイン、ベルギー、チェコそしてリトアニアなど5カ国に診断試薬を緊急運送する。
19日(現地時間)の欧州疾病予防統制センター(ECDC)によると、シージェンがチャーター機で診断試薬を輸出するチェコなど5カ国の一日の確定者は、3カ月前と比較して最大で20倍に激増した状態だ。欧州各国はオミクロン株の拡散傾向を防ぐために旅行制限措置に入った。サジド・ザビッド英国保健部長官は「現時点ではすべてを検討しなければならない」と明らかにした。米国国立アレルギー・感染症研究所のアンソニー・ポーチ所長は「一部地域ではオミクロン患者の割合が30~50%まで上がっている」とし、オミクロン株の拡散で感染・入院・死亡者数が記録的に急増すると予想した。韓国でもオミクロン株が近いうちに優勢種になる可能性が高い。