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韓、ペット人口1500万人…4世帯のうち1世帯がペット飼う


  • 韓、ペット人口1500万人…4世帯のうち1世帯がペット飼う

「ユンサムのマイペット相談所-Pet Clinic」はワールドペット動物病院の院長である獣医のユン・ホンジュン氏が運営するYouTubeチャンネルだ。「栄養剤はどんなものを与えるべき?」を主題にした映像には、「次は乳酸菌も取り上げてほしい」「抗酸化剤は何歳から?」などの関連する質問があふれる。

韓国の伴侶動物(ペット)人口は1500万人。国内の4世帯のうちの1世帯はペットを育てる時代だ。ペットはいまや人生の同伴者になった。ペットを家族のように思う「ペットファム族(ペット+ファミリー)」、ペットを自分より大切にする「ペットミ族(ペット+自分)」、ペットに高価な製品を買う「ペットシャリー(ペット+ラグジュアリー)」、ペット用品に尖端技術を適用した「ペットテック」など、増加した関心のぶんだけ多種多様な新造語が登場した。

国内製薬会社もペット市場にはまり込んだ。ペット産業を未来の有望事業として注目しているからだ。薬だけでなくペットの健康を助ける飼料と健康機能食など、多様な「ペットフード」でペットを育てる人々の心をひきつけている。

韓国動物薬品協会によると、動物薬品市場の規模は2010年の5445億ウォンから、昨年は8871億ウォンへと成長傾向を見せている。国民所得水準の向上と高齢化にともなってペットに対する関心が高まり、積極的な治療を望む人々が増加したことで持続成長を続ける見通しだ。 KB金融持株経営研究所が出した「2021韓国ペットレポート」でも、老齢犬の養育世帯が最も必要とする用品として栄養剤(49.6%)と処方飼料(37.4%)があげられた。ペットフードにまで範囲を広げれば、現在の市場規模は2兆ウォンに達することが分かった。

製薬各社は既存の医薬品開発で積み重ねた経験とのシナジーを生み出すことができるため、ペット市場への進出を積極的に推進している。人を対象とする医薬品よりも開発コストや時間が短く、市場の成長性は高いということも長所にあげられる。業界の関係者は「新薬は開発に少なくとも5~10年かかるが、動物医薬品は平均2年ほどで開発が可能だ」と説明した。

ユハン(柳限)洋行は最近、総合ペットケアブランド「ウィロペット(WiloPet)」に続き、動物病院専用ブランド「ユハンペット」を出荷して、ペット関連事業を本格的に拡大している。「ユハンペット」ブランドでは、抗がん剤や薬用シャンプーなどのペット医薬品、洗浄剤などの医薬外品、処方飼料、ペット診断医学、関節・目の健康飼料部門で多様な新製品を出荷する予定だ。同社は今年に入ってSBバイオファーム(SB BioPharm)をはじめ、ネオジンバイオベット(Neodin Biovet)、ズーノラボ(zoonolab)などのペット関連ヘルスケア企業に138億ウォンを投資した。

テウン(大熊)製薬はペット医薬品・医療サービスなどの新事業進出のために「テウンペット」を子会社に編入した。テウンペットはペット用の新薬、非対面医療、臨床試験の支援プラットフォーム開発を主要事業とする。 JW生活健康は先月、ペットの栄養剤ブランド「ラボペット(Labpet)」をローンチした。現在、発売された製品は乳酸菌「ポストバイオティクス(Labpet Postbiotics)」と関節栄養剤「エムエスエム(Labpet MSM)」など2種だが、来月には認知力改善のための栄養剤も出す計画だ。ルテイン成分が含まれた栄養剤など、製品のラインナップを拡大する予定だ。

イルトン(日東)製薬も来年はペット市場に飛び込む。イルトン製薬は初めてペットプロバイオティクス関連の製品を出す計画だ。イルトン製薬の関係者は「今後は健康機能食などにラインナップを増やす計画」だと語った。鍾根堂(チョングンダン)も鍾根堂バイオプロバイオティクスブランド「ラビベット(LABIVET)」で乳酸菌剤を販売している。

ペット産業は今後も急成長が予想される。韓国農村経済研究院によると、国内ペット市場の規模は2016年の2兆1455億ウォンから5年めの今年は3兆7694億ウォンに成長し、2027年には6兆ウォンを超える見通しだ。
  • 毎日経済 | ユ・ジュヨン記者
  • 入力 2021-12-31 00:10:42




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