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緊迫した東北アジア情勢、韓・中・日首脳会議 vs 北・露協力体制

朴大統領の韓・中・日の首脳会談提案の一日後、北が「崔竜海、露特使として派遣」で対抗 

豪で主要20カ国・地域(G20)首脳会議が開かれる中、北朝鮮が崔竜海(チェ・リョンヘ)労働党秘書をロシアに特使として派遣すると明らかにし、東北アジア情勢が再び揺れている。

14日、朝鮮中央通信は「金正恩同志の特使として、朝鮮労働党秘書である崔竜海同志が近いうちにロシアを訪問することになる」と報道した。ロシアのプーチン大統領が16日までG20首脳会議に参加することを考慮すれば、プーチン大統領とチェ秘書の会見は、早ければ来週初めになると予想される。朴槿恵大統領が提案した「韓・中・日首脳会議」構図と、チェ秘書の訪露に象徴される北・露の協力体制がたった一日違いで相次いで発表され、氷解ムードに入っていた東北アジア情勢も、合従連衡の霧の中に沈むのではと展望されている。

北・露、孤立脱却で利害関係が一致

北朝鮮の電撃的なチェ秘書の訪露計画の発表は、13日に朴大統領が「アセアン+3」首脳会議の席上で提案した韓・中・日首脳会議への「対抗」という次元で解釈される。また現在、それぞれ核・人権問題とウクライナ事態と関連した制裁で、国際社会から孤立した北朝鮮とロシア両国の、孤立脱却の目的が大きいと思われる。

北朝鮮の立場では、早ければ来週に国連で金正恩第1秘書など、最高指導部に対する国際刑事裁判所への提訴・処罰を強調する人権決議案が採択される可能性が高く、「進化」が急務だ。人権決議案に対する国連安全保障理事会常任理事国であるロシアの、確実な「反対」立場も確保しなければならない。ロシアもウクライナ事態による制裁を脱皮して、東北アジア情勢の中に影響力を拡大するためには北朝鮮と手をにぎる必要がある。

金正恩、早ければ年内にロシアを訪問

チェ秘書はプーチン大統領に会い、どんな方式であれ金第1秘書のロシア訪問も調整するものと見られる。一部ではチェ秘書の訪露を、事実上は北・露首脳会談のための事前整地作業の最終段階と見るむきもある。梁茂進(ヤン・ムヂン)北朝鮮大学院大学教授は、「チェ秘書のロシア派遣は、北朝鮮が韓国と中国を同時に圧迫するための次元」とし、「金第1秘書は今年中にロシアに行こうとしているものとみられる」と語った。

12月ごろ、韓・中・日の外交長官会議

こうした中で青瓦台は14日、韓・中・日3カ国の外相会議と関連し、「早ければ12月末を前後して、会議が開催されるように努力している」と明らかにした。朴大統領の3カ国首脳会議の提案に、いったん日本は「歓迎」、中国は「留保」の立場を示した。日本の安倍晋三首相は13日、ミャンマーのネピドーで「韓・中・日外交長官会議を早期に開き、首脳会議の開催につなぎたい」とし、3カ国首脳会議への期待を明らかにした。

中国政府はまだ公式立場を示さずにいる。しかし、朴槿恵大統領と習近平中国国家主席は、年内の韓・中・日外交長官会議の開催の必要性に対して認識を同じくしたこともあり、中・日の首脳会談もすでに開催されていることから、日本の追加挑発がない限り、中国が3カ国首脳会議を拒否する名分は弱いだろう。

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△写真=46年前にも...。朴槿恵大統領は14日午前、主要20カ国・地域(G20)首脳会議が開催される豪ブリスベン国際空港に到着し、現地の外交関係者と握手している。右の白黒写真は朴大統領が誠心女子高2年生に在学中だった1968年9月、朴正煕もと大統領夫妻とともに豪キャンベラ空港に到着したときの様子。 [ブリスベン=キム・ヂェフン記者/国家記録院]


  • 毎日経済_ブリスベン=キム・ソンゴル記者/ソウル=キム・ギヂョン記者/キム・ソンフン記者 | (C) mk.co.kr
  • 入力 2014-11-14 15:33:29




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