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韓国の就職難に軍予備校が喧騒

将校·副士官の競争率が湧き上がる 

  • 韓国の就職難に軍予備校が喧騒
△写真=去る25日午後、ソウル永登浦区に位置した軍の予備校の教室で、就職準備生たちが休み時間にも関わらず試験勉強に邁進している[イ・チュンウ記者]

#24日午後4時頃、ソウル永登浦区に位置した軍の予備校。通常の学院(塾)の講義室と同じだが、後方にはマットレスと腕立て伏せの鉄棒が設置されている。50分の授業が終わると、休憩時間中にペアを組んで腹筋運動の練習をする。

軍の予備校だが、20人余りが入ることができる講義室の半分以上が女性だ。受講生のイ某氏(27)は、「私企業に3年間通ってみたら、軍人ほど安定的な職業はないという気がした」とし、「私のように職場に通ってきた人も容易に訪れることができる」と話した。他の受講生のアン某氏(27)は、「軍の試験だから簡単だと思ったが、2回も落ちた」とし、「軍隊も手を抜いては行けない時代」と愚痴をこぼした。軍の予備校はこの学院を除いても周辺に3つもあった。

軍関連の苛酷な行為と性問題が連日溢れてきているが、就職難に苦しんでいる若者達に軍隊が就職の選択の代案として浮かび上がっている。軍の予備校が地方大都市に支店を出すほど好況だけでなく、職業軍人関連選抜競争率、長期服務志願率も一緒に上がっている。

26日、国防部によると、去る4月、陸軍が募集した学軍将校(ROTC)には2万人余りが集まり、6.09対1の平均競争率を記録した。2010年の2.54対1に比べて大きく高くなった数値だ。ROTCは、大学3、4年生に軍事授業と訓練を受けて卒業した後、少尉に任官する制度で、陸軍将校の大半を占めている。将校だけでなく、副士官の人気も高まっている。副士官の志願競争率も2011年の1.4対1から昨年は2対1に高まる傾向だ。さらに、将校に転役して副士官に志願する人もかなりいることが把握された。

長期服務支援率も高まっている。昨年、軍の長期服務志願率は5対1で、最近5年間のうちで最高値を記録した。服務延長志願率も3.02対1で、これも最高値を記録した。長期服務は軍に10年以上いることができる制度で、俗称「軍に杭を打つ」と表現する。服務延長は、必須服務期間に加えて1年から最大4年まで服務期間を延長する制度だ。

このように、軍人になるための競争が熾烈になったのは、何年も持続する就職難のためであると解釈される。下半期の公開採用が終わろうとする中、大多数の企業は過去より選抜人員を縮小した。

このような状況で、軍のように安定的にお金を稼ぐことができる場所がないということが志願する若者達の考えだ。就職準備生のパク某氏(27)は、「以前は軍隊に行った同じ年頃の友達が長期服務をするといれば止めたり、哀れに見ていたが、今ではしたくてもできない」とし、「苦労して就職してずっと熾烈な競争をするより、衣食住の心配なしに軍生活をするのが良いようだ」と話した。
  • 毎日経済_ソン・ミンチョル記者 | (C) mk.co.kr
  • 入力 2014-11-27 04:01:03




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