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休学生アルバイトは「ゲビア(Gap year)」が最高!

外国語の実力を育てることができて人気 

ジウンさんの1日は朝8時頃に始まる。目覚めた後、3時間は自由時間。中国、マレーシア、米国などから来た外国人の友人たちとおしゃべりして朝ごはんを楽しむ。午前11時、本格的に仕事を始める。客室を歩き回ってホコリを払い、ベッドを整理する。フロントデスクでは客のチェックイン・チェックアウトも手伝う。勤務は午後3時まで。再び戻ってきた自由時間、ジウンさんは夜まで学院に行って勉強したり、他のアルバイトをして帰ってくる。部屋に入ってきて、ルームメートの香港の友人と下手な英語でぺちゃくちゃ会話を交わしてみると、いつの間にか自然に目が閉じる。ジウンさんの「国際的な」1日の始まりと終わりが繰り広げられるここは、外国の有名大学の寮やシェアハウスではない。ソウルの真ん中に位置する「ゲストハウス」だ。

最近、ジウンさんのようにゲストハウスで働き、宿泊を解決する「ゲビア」達がますます増えている。ゲビアは、ゲストハウスで無料で食べて寝る代わりに、無給で1日に4~6時間ずつ勤務するアルバイト生をいう。語源は、休学期間を意味する英単語「ギャップイヤー(Gap year)」で、ゲビアの相当数が休学生であるため、このような名前がついた。冬休みシーズンが始まる12月末に入り、全国のゲビア達はより一層増える展望だ。ゲビアの最も大きな長所は、自然な雰囲気の中で外国語の実力を養うことができるという点だ。ソウル祭基洞のあるゲストハウスのゲビアであるソン・ジウンさん(24)は、「ぎこちない英語表現を使うたびに英語圏国家から来た友人たちが状況に合うより適切な単語を教えてくれる」とし、「外国の友人たちと生活しながら1日1日、英語が伸びることを感じる」と述べた。

大学生の腰を曲げる住居費の悩みを少なくできる点もゲビアが注目される理由だ。ただし、しっかりとした労働契約がなされておらず、ゲビアの法的地位が不安定であることは、改善しなければならないという指摘だ。

インターネットカフェを通じて済州島のゲビアの座を手に入れて1ヵ月間働いたユ・ジョンフンさん(26)は、「労働契約書はおろか、すべての労働条件を口頭でのみ通知されて仕事をした」とし、「無事仕事を終えたならば構わないが、もしゲストハウス内で事故や盗難などが発生した場合は、管理責任をどのように取るのか非常に心配になった」と述べた。一部のアルバイト生は、夜遅くまで旅行者のお酒の席に参加させて雰囲気を盛り上げろとの強要を受ける場合もある。
  • 毎日経済_ペク・サンギョン記者 | (C) mk.co.kr
  • 入力 2014-12-29 04:01:03




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