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消えた軍のベッド…血税6兆8千億ウォン注ぎ込むが「内務班現代化」完成せず

2回目の監査に着手 

  • 消えた軍のベッド…血税6兆8千億ウォン注ぎ込むが「内務班現代化」完成せず
「国軍兵士全員が1人用ベッドで生活できるようにする」と10年間で6兆8000億ウォンの血税を投入し推進した「兵営生活館(旧 内務班)現代化」事業が迷宮入りとなった。

政府は2012年にこの事業が完了したと発表したが、昨年、陸軍ではまだ20~30%の事業が仕上がっておらず、2兆6000億ウォンがさらに必要だと要求したことが分かった。当然存在すると思っていた2兆6000億ウォン分の軍ベッドなどの設備が宙に浮いたわけだ。これにより国防部は、2008年に続いて2回目の内部監査を開始し、予算を編成する企画財政部では事業の執行過程を再点検する深層評価に入った。

当初、国防部は兵営生活館の現代化事業に2003年から2012年までで6兆8000億ウォンの事業費を投入した。既存の小隊単位(30~50人の基準)寝床形構造を分隊単位(9人基準)1人ベッド型構造に変えて、兵士1人当たりの住居面積も2.3平方メートルから6.3平方メートルに大幅に拡大する事業だ。政府は2012年4月に、陸軍666の大隊、海・空軍など886棟、GOP小哨957棟を含め合計2509棟の改善事業はすぐに仕上げられるという内容の報告資料の配布もした。

しかし、昨年、企財部予算室には国防部から「2兆6000億ウォンの予算が追加で必要だ」という青天の霹靂のような要請が入ってきた。海軍と空軍は事業が完了したが、陸軍事業が完了していなかったという理由だ。 2兆6000億ウォンは今年の国防予算39兆ウォンの5%の規模で、国防研究開発(R&D)の全体予算に匹敵する膨大な金額だ。

国防部は2008年にも当該事業の自己監査を進めたが、特に問題がないと報告されたことがある。兵営生活館の現代化事業に既に投入された費用と国防部が追加で要求した費用を合わせると9兆4000億ウォンにもなる。これは米国主力航空母艦ニミッツ級の空母建造コスト(推定45億ドル)の2倍の規模だ。予算執行を監視し編成する企財部では、「どうしてこのようなことが起こるのか」という声が沸きあがった。

政府調達業界関係者は「生活館の現代化に10兆ウォン近い予算が必要だということは容易に納得できない」とし「10兆ウォンは調達庁のナラジャント(調達庁が運営するオンラインモール)で1人用高級ベッド(40万ウォン)を2500台購入できる金額だ」と指摘した。
  • 毎日経済 イ・スンユン記者 | (C) mk.co.kr
  • 入力 2016-04-01 15:49:55




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