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「三国遺事」の木版本を15年間隠匿した後にオークションに出品して逮捕


17年前に盗まれた「三国遺事」木版本を入手して、古美術品オークションに売り渡そうとした被疑者が警察に逮捕された。

ソウル地方警察庁知能犯罪捜査隊(以下 知捜隊)は21日、1999年1月、大田(テジョン)のある大学教授の家から盗まれた「三国遺事 巻二紀異編 1本」を2000年ごろに違法な経路で入手して、15年間、隠匿してきた被疑者A氏(63)を文化財保護法違反の疑いで検挙したと明らかにした。

警察の調査によると、被疑者A氏は内装工事を介して住居地の天井に別途の収納スペースを作り、その中に三国遺事を隠しておくことで、15年間、取締まりを避けてきたことが明らかになった。しかし、A氏が債務返済などの経済的困難を解消するために、1月に被害品を古美術品オークションに出品し、警察に捕まることとなった。

調査の過程でA氏は、被害品を先代から受け継いだものだと主張したが、被害品が盗まれた文化財だと明らかになると、すでに死亡した人から正当な価格を支払って取得したと、供述を二転三転したと伝えられた。

知捜隊の関係者は「文化財事犯の場合、文化財の出所の確認が難しい点を悪用して確認ができない出所を提示する場合が茶飯事だ」とし、「A氏の場合は、盗難文化財であることを知っていても公訴時効の完成を狙って、該当文化財を隠匿してきたものと見られる」と付け加えた。

今回、回収された「三国遺事 巻二奇異編」は、誠庵古書本(宝物第419-2号)と一緒に朝鮮初期に制作された同一版本で文化財的価値が非常に優れていると評価されている。警察は今後も、歴史的・芸術的価値がある文化財の盗難防止と回収のために、継続的な捜査活動を展開していく方針だ。
  • 毎日経済 キム・ヒレ記者 | (C) mk.co.kr
  • 入力 2016-04-21 14:34:13




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