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麻薬投薬後に船舶運航した船長らを摘発…釜山海警

船員休憩室がヒロポン取引の温床…取り締まり回避し海上で麻薬投薬 

睡眠不足、疲労蓄積を克服するために常習的に麻薬を投薬した後、幻覚状態で船舶を運航したり、仕事をしてきた船員と水産業者らが大挙摘発された。

釜山海洋警備安全署(釜山海警)は19日、麻薬類管理に関する法律違反の疑いで沿近海漁船船長キム氏(51 / 仮名)、航海士キム氏(67 / 仮名)、漁船警備員チェ氏(60 / 仮名)、水産業者ワン氏(45 / 仮名)、麻薬販売者である元暴力組織員チョン氏(45 / 仮名)ら6人を拘束し、3人を書類送検した。また、麻薬投薬者・麻薬供給者の5人を追いかけている。

キム氏らは昨年からチョン氏からヒロポンを購入し、運航中の船舶の中や陸上作業中に常習的に投薬してきた疑いを受けている。特に、100トン級規模の沿近海漁船の船長キム氏と航海士キム氏は麻薬に酔ったまま船舶操舵機を握り、「幻覚運航」をしてきたことが明らかになった。

船員のほかにも、漁船警備員、水産業者らも麻薬を投薬したまま働いて摘発された。仕事を終えた船員らが休んだり賭博をしている船員休憩室は、ヒロポン取引の温床となった。元暴力組織員チョン氏は休憩室で船員、水産業者らに接触して薬物を売り、自ら投薬もしてきたと警察は伝えた。

釜山海警は、陸上での麻薬取り締まりが強化されると、相対的に監視が少ない海上やその周辺で密かに麻薬取り引きが行われていたと見ている。押収令状の発行を受けた釜山海警は彼らを捕まえ、毛髪・尿検査をして麻薬陽性反応を確認した。

釜山海警の関係者は「厳しい作業環境にさらされた沿近海漁船船員が常習的に麻薬を投薬して、船舶衝突などの大型海上事故が懸念される」とし、「点組織(あちこちに点在し互いに連結されていない組織)形態で販売・流通・投薬される系譜を徹底追跡するなどの海上麻薬犯罪に対する取り締まりを拡大する方針だ」と伝えた。
  • 毎日経済 釜山=パク・ドンミン記者 | (C) mk.co.kr
  • 入力 2016-05-19 11:18:23




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