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景気の低迷と就職難で薬剤師や弁護士などの専門職を目指す人が増える

「専門職への進入路」ロースクール・薬学部、ほろ苦い人気 

  • 景気の低迷と就職難で薬剤師や弁護士などの専門職を目指す人が増える
  • < 再び志願者が増加したLEET / 志願者が史上最大のPEET >

代表的な専門職進入通路である法学適性試験(LEET)と薬科大学入門資格試験(PEET)の志願者がともに増えたことが分かった。 2017年度のPEET志願者は史上最高を記録したことに続き、減少傾向にあったロースクール入学のためのLEET志願者も今年は反発した。 2017年度LEET志願者は8838人で、前年比で7.2%(592人)増加して歴代3番目を記録した。先立って発表された2017年度PEET志願者も1万6127人で過去最大であり、競争率も9.5対1で最も高かった。 PEET志願者は2011年度の最初の試験の後、継続して増加している。

一方、LEET志願者は2009年年度に1万960人から出発したが、2013年度は7000人に急減した後、2014年度に入って9000人余りと反騰した。LEETは序盤の人気とは異なり、「クムスジョ(金のスプーン/富裕層)」に有利な高コスト構造と判事や検事への任用が容易ではない問題などが浮き彫りになり、近年は志願者が減少するようすを見せた。

とは言え、司法試験の廃止が目前に迫ると司法試験の受験生が流入したり、早目にロースクール進学を決定する学生が増えて、今年の志願者は増加に転じた。司法試験1次試験は今年が最後であり、2次・3次試験は2017年を最後にして、2018年には完全に廃止される予定だ。

オ・ジョンウン鍾路学院ハヌル教育評価理事は、「今年からLEETを受けなければ法曹会への道を放棄しなければならない、岐路に立った司法試験受験生などの受験生が流入したものとみられる」と説明した。キム・ミョンギ法学専門大学院協議会事務局長は、「法曹人の養成システムが徐々にロースクールに一本化され、学生はもはや司法試験とロースクールの間で悩むことなく、さっさとロースクール進学を決めて志願者が増えたせいもある」と語った。

最近の就職不況と雇用の不安定がもたらした、専門職を好む現象が影響を及ぼしたという分析もある。オ・ジョンウン理事は、「就職準備生たちが景気の低迷と就職難で、薬剤師や弁護士などの専門職を好んでいる」とし「PEETの場合、医学専門大学院の選抜人員が大幅に減少し、医学教育入門検査(MEET)の代わりに志願者が増えたせいもある」と語った。ユン・テソク延世大ロースクール教授も、「最近は若者の就職が難しくなり、専門職を好む傾向が強くなってLEET志願者が増えた可能性がある」と明らかにした。

問題は優秀な学生がこのようにロースクールと薬科大学に集まり、人材の偏り現象など、さまざまな副作用が現れているという点だ。専門家らは現在、法学科を廃止してロースクールを設立した25大学には上位圏の大学が多数布陣しており、優秀な学生の法学科忌避現象が深刻化していると指摘した。さらにロースクールは弁護士の養成が主な目的で、事実上は実務中心の3年課程の就職機関に他ならない。

薬科大学の場合、一般大学で2年以上を履修した後の入学が可能だが、このために優秀な学生は理工系の専攻を薬科大進入への踏み台に利用しているという指摘が出されている。特に試験科目と関係のある化学や生物学の教授らは、薬科大が理工系を荒廃させていると批判している。今回の試験でも、試験科目と関係のある生物学工学・化学専攻者の受験率が72%以上だった。
  • 毎日経済_チョン・スルギ記者 | (C) mk.co.kr
  • 入力 2016-07-20 17:22:05




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