トップ > コリアナウ > 社会 > 辛東彬ロッテ会長、在宅起訴…ロッテ不正疑惑捜査132日ぶりに終結

辛東彬ロッテ会長、在宅起訴…ロッテ不正疑惑捜査132日ぶりに終結


  • 辛東彬ロッテ会長、在宅起訴…ロッテ不正疑惑捜査132日ぶりに終結
検察は19日に辛東彬(シン・ドンビン)ロッテグループ会長(61)を総1750億ウォン台の横領・背任の疑い(特定経済犯罪加重処罰法上の横領・背任)で在宅起訴することで、去る6月に着手したロッテグループの不正疑惑の捜査を132日ぶりに事実上終結する。

検察はこの日、シン・ドンビン会長の父である辛格浩(シン・ギョクホ)総括会長(94)と辛東主(シン・ドンジュ)前日本ロッテホールディングス副会長(62)もそれぞれ脱税や横領などの疑いで在宅起訴する予定だ。

先だってシン・ギョクホ総括会長の娘の辛英子(シン・ヨンジャ)ロッテ奨学財団理事長(74・拘束)と第三夫人のソ・ミギョン氏(57)は、脱税などの容疑で裁判に引き渡された。今回の捜査は、昨年12月初のキム・スナム検事総長(57・司法研修院16期)の就任後6ヶ月めに行った大規模な企業不正捜査として注目を浴びた。

18日、ソウル中央地検特捜4部(部長検事チョ・ジェビン)と尖端犯罪捜査1部(部長検事ソン・ヨンベ)は19日午後2時30分、シン・ドンビン会長などを在宅起訴し、捜査結果を発表すると明らかにした。

ソウル中央地検の関係者はこの日の記者懇談会で、「19日にシン・ドンビン会長に対して逮捕状を再請求することなく在宅起訴するなど、捜査を終結する予定」だと述べた。この関係者は「シン会長の容疑事実は大きく変わっていない」とし、「一部の告訴・告発事件は残すことになりうる」と明らかにした。

先だって裁判所は去る9月29日、「現在までの捜査の進行内容と経過、主要な犯罪容疑に対する法理上の争いの余地などを考慮すると、拘束の理由と必要性、相当性を認めにくい」とし、シン会長に対する拘束令状を棄却した。この関係者は、「シン会長に対する令状が棄却された後、補完捜査を行った。起訴されている関係者が多く、資料整理と補完捜査などを行ったことで、捜査を終結するまでにかなりの時間がかかった」と述べた。

検察がシン・ドンビン会長に適用した疑いは大きく3つだ。まずシン・ドンジュ前副会長とソ・ミギョン氏母娘が、韓国内のロッテ系列会社で特別な活動もなく508億ウォンの仮装給与を受けとるように指示した嫌疑(特定経済犯罪加重処罰法上の横領)を受けている。検察はシン・ドンビン会長がシン・ギョクホ総括会長の許可を得て経営権を維持する代わりに、シン・ドンジュ前副会長に金銭的な利益を抱かせたと判断した。

シン・ドンビン会長はコリアセブンとロッテ情報通信そしてロッテドットコムなど、ロッテグループ系列3社で深刻な不良に陥ったロッテピーエスネットを支援するように指示して472億ウォンの損害を与えた嫌疑(特定経済犯罪加重処罰法上背任)も受けている。また、シン・ヨンジャ理事長とソ・ミギョン氏母娘に経営権放棄の対価を与えるために、ロッテシネマの売店を不法賃貸して774億ウォンの利益を獲得し、会社にそれだけの損害を与えた嫌疑(特定経済犯罪加重処罰法上背任)もある。

一方、シン・ギョクホ総括会長は2006~2010年、シン・ヨンジャ理事長とソ・ミギョン氏母娘などの家族3人に、日本のロッテホールディングスの借名株式を不法贈与して6000億ウォン台の脱税に関与した嫌疑(特定犯罪加重処罰法上の脱税)などを受けている。シン・ドンジュ前副会長は2006年から昨年までの10年間に、ホテルロッテとロッテ建設などの主要系列社7~8ヶ所の登記役員として名前だけを上げ、400億ウォン規模の仮装給与を受け取った嫌疑(特定経済犯罪加重処罰法上横領)も受けている。

ロッテ建設は最近の10年間で560億ウォン台の秘密資金を造成した疑いと、ロッテホームショッピングの放送事業権再承認のロビー疑惑の捜査もこの日に結論を下す見通しだ。

一方、ロッテグループは検察がシン会長を在宅起訴することに決定したことに対して安堵する雰囲気だ。またロッテは検察の捜査結果の発表以後に、グループ全体の大々的な革新に乗り出す計画だ。

ロッテグループの関係者は18日、「4ヶ月余りのあいだ進められてきた検察の捜査が事実上仕上げされるだけに、経営正常化とグループ革新に力点を置いて後続作業を行っていく」と述べた。特に検察の起訴内容に盛り込まれるロッテグループの問題点を細かく分析した後、これに対する改善策を用意して、早ければ今月末に公式発表する計画だ。

改善案には、今回の検察の調査の重要な対象であったグループ政策本部を、系列社の支援業務を中心とした実務型の組織に変える内容などが盛り込まれることが分かった。

また検察の調査や兄弟間の経営権紛争で失墜したグループのイメージ再建のための、多角的な社会貢献活動計画も発表する予定だ。このようなロッテグループの刷新作業には、シン・ドンビン会長の強い意志が込められているというのがロッテグループ側の説明だ。

一部では今回の検察の捜査結果の発表は、シン・ギョクホ総括会長に象徴される旧世界の残滓を払落し、「シン・ドンビンのワンロッテ」体制をさらに固める契機になるだろうという観測も出ている。
  • 毎日経済_ソン・イルソン記者/イ・ヒョンジョン記者 | (C) mk.co.kr
  • 入力 2016-10-18 23:25:39




      • facebook icon
      • twetter icon
      • RSSFeed icon
      • もっと! コリア