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「THAAD」星州に電撃配備…中国は強く反発

◆ サード電撃配備 ◆ 

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在韓米軍は26日、慶尚北道星州郡の星州ゴルフ場にサード(高高度ミサイル防衛システム/THAAD)の発射台とレーダーなど、主要装備を電撃的に配備した。在韓米軍が国内基地に保管中だったサード装備を星州ゴルフ場に搬入したものだ。先月6日、C-17輸送機で車両型移動式発射台2基を烏山基地に搬入して51日ぶりだ。これに対して、各大統領選挙候補らが遺憾と歓迎などの食い違う反応を見せており、サード配備は大統領選挙終盤の変数として浮上するかが注目される。

在韓米軍側はこの日の午前4時43分から午前7時までのあいだの2度にわたって、射撃統制レーダー、邀撃(迎撃)用ミサイル、ミサイル発射台、車両型交戦統制所、発電機、冷却器などのサード発射台の運用に必要なほとんどの装備を搬入した。

在韓米軍はサード用地の環境影響評価と基地の設計、設備工事などに本格的に着手してもいない時点で装備を搬入したことは、早ければ来月の試験稼動を経て、できるだけ早く作戦運用に入るための措置と見られる。在韓米軍がサード装備を電撃配備したことは、来月9日の大統領選挙の結果に影響を受けたくないためという観測が多い。これと関連し、米国防総省は「北韓の核・ミサイルの脅威に対応し、サードの配備をすみやかに完了するためのもの」だという立場だ。国防部も「すみやかな作戦運用のためのもの」だと述べた。

国防部はこの日、立場を表明して「別途の施設工事なしで、一部の戦力を優先配備するもの」だとし、「環境影響評価や施設工事などの関連手続きは今後も定期的に行うものであり、わが軍は年内にサードシステムの完全な作戦運用能力を備えることになるだろう」と明らかにした。

米国防総省はサード装備の搬入について、「われわれは防御的な兵器システムであるサードの韓国配備をできるだけ早く完了するために、大韓民国と緊密に協力している」とし、「サード配備は最近の北韓の弾道ミサイル発射に見ることのできる、北韓のミサイル脅威から大韓民国の国民と韓米同盟の戦力を守るために重要な装備」だと強調した。

これに先立ってこの日の午前、在韓米軍がサード装置を移すというニュースが伝わるやいなや、星州ゴルフ場の入り口である星州郡チョヂョン面ソソン里のマウル会館の前では、サード配備反対を叫ぶ住民200人あまりが搬入を阻止しようとした。

住民と円仏教(ウォンブルギョ)の教務・信徒らはプラスチックバケツなどを投げて抵抗したが、警察の防御網をやぶることはできなかった。警察と衝突する過程で住民6人がケガをして病院に運ばれ、サード配備反対金泉市民対策委員会のパク・ヒヂュ共同委員長(金泉市議員)が警察に連行された。

一方、中国は強く反対する立場を表明した。耿爽( ゴンソァン)中国外務省スポークスマンはこの日、「韓国のサード配備は戦略バランスを破壊し、緊張情勢をさらに刺激するだろう」とし、「中国は米国と韓国がサードの配備を取り消して、関連する設備を撤去することを強く要求する」と強調した。
  • 毎日経済_アン・ドゥウォン記者 / 사진=MBN 화면캡쳐 | (C) mk.co.kr
  • 入力 2017-04-27 08:40:01




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