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コリアナウ > 社会 > LPG車購入規制を大幅緩和…年内に1600㏄まで許容
政府は年内に排気量1600㏄の小型乗用車にまで、液化石油ガス(LPG)燃料の使用を可能にする方針を立てたことが分かった。28日、政府関係者は「来月末までにLPG車の規制緩和策を用意する予定」だとし、「5人乗り多目的車(RV)と排気量1600㏄の小型乗用車まで、一般人に対する購入制限をなくす案が有力に検討されている」とした。現在、1600㏄以下の小型乗用車の中では定番の現代自動車「アバンテ」のLPGモデルが販売中だ。
去る3月から動き出した「LPG燃料の使用制限制度改善タスクフォース」は今週、最後の会議を開いて緩和策に結論を出す予定だった。
しかし文在寅(ムン・ヂェイン)大統領の米国訪問に合わせて、主務部処である産業通商資源部の関係者が米国産シェールガスの追加輸入などを議論するために米国出張に上がることから、会議は来月初めに延期された。 タスクフォースに参加している関係者は「7月初めに最後の会議を行い、環境政策評価研究院から提出された環境影響の分析資料を確認したら、来月末に緩和策が発表されるだろう」と語った。
現行法上、LPG車はタクシーやレンタカーなどの事業者をはじめ、障害者と国家有功者に限って購入できる。一般人は7人乗り以上のRVと、排気量1000㏄以下の軽自動車の新車のみ購入できる。
タスクフォースはこれまで3回の会議で、△5人乗りRVのみ、△1600㏄以下の小型乗用車まで許容、△2000㏄未満の中型乗用車まで許容、△全面許容の4つの案めぐって議論を行ってきた。
5人乗りRVの許容は政府と業界の間で意見の相違がない状況であることから、5人乗りRVから許容されるとの見通しが多かったが、現在は国内で市販されている5人乗りRVがないため、規制緩和の効果が極めて低いという指摘を受けてきた。
特に微細粉塵の主犯の一つに数えられるディーゼル車を減らすために、政府は軽油税の引き上げを検討したが失敗に終わり、代案としてLPG車の規制緩和の範囲をさらに拡大するべきだという声が力を得ている。このことから規制緩和の効果を最大化する次元で、1600㏄までに範囲を拡大する方向で詰めの議論が行われる見通しだ。