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ときめきと期待... 2018カンヌ話題作との出会い


  • ときめきと期待... 2018カンヌ話題作との出会い
  • パルムドール受賞作「万引き家族」



毎年5月、カンヌ映画祭が幕を下ろした後に気になる。果たしてどのような映画が国内に輸入されて、いつ封切りになるのかと。予想よりもアルトランのような作品に豊かだった今回のカンヌだったので、シネフィル(映画狂)としては期待とときめきにふくらむ時期だ。

まずパルムドール受賞作『万引き家族』(韓国タイトル『ある家族』)にまもなく会うことができることになった。是枝裕和監督の作品をずっと輸入してきた映画会社ティーキャストは、映画祭開幕前に買い入れて7月26日に封切り日を確定した。

家族ドラマ「万引き家族」は1997年の今村昌平監督の『うなぎ』以来、21年ぶりに日本映画が抱いたパルムドール受賞作だ。ティーキャストが是枝作品を輸入したのは『そして父になる』『海街diary』『海よりもまだ深く』『三度目の殺人』に続く5作めだ。ティーキャストのソン・ユジン次長は、「事前の競争がたいへん熾烈だったが、今回も縁を続けることになって嬉しい」とし、「国内でもいちばん人気が良い監督だから、良い反応を期待する」と述べた。

審査員賞受賞作である『カペナウム』(監督ナディーン・ラバキー)はグリーンナレメディアが買い入れた。レバノン映画のうえに非専門俳優を中心にしているが、バイヤーの間ですばやく口コミに乗ったという裏話だ。グリーンナレメディアのユ・ヒョンテク代表は、「5月12日(土曜日)の夜、オリンピア館でバイヤーだけでサプライズ試写をした」とし、「お互いに入ろうとして現場はほとんど修羅場になったほどだ」とした。

「有名監督の作品ではないので、それこそベールに包まれていた。ケン・ローチの『ダニエル・ブレイク』、是枝の『誰も知らない』の流れとはちょっと違っても、 『フロリダ・プロジェクト 真夏の魔法』を思い浮かべそうな映画だ」。『カペナウム』は来る10月に釜山国際映画祭で初めて公開され、年末あるいは来年のオスカーシーズンに合わせて封切りする予定だ。

仏ヌーベルバーグの神話ジャン=リュック・ゴダールの『イメージ・ブック』もグリーンナレメディアが輸入した。俳優が出演しないイメージや音声中心の難解で思弁的な映画なので、当初は輸入会社は少ないだろうという予想が支配的だった。ユ代表は「映画史120余年に対するオマージュを捧げるなど、明らかに価値のある映画」だとし、「評者たちの反応も良く、逃すと惜しい」とした。『イメージ・ブック』はカンヌ審査員(審査委員長ケイト・ブランシェット)がゴダールに対する礼遇と尊敬の意味で特別パルム・ドールを授賞した映画だ。『カペナウム』よりも早い時期に、美術館との連携などを通じたユニークな方法で公開される予定だ。

韓国俳優ユ・テオ(ビクトル・チェ役)が主演出演したロシア映画『レト』はアットナインフィルムで輸入した。この映画も釜山国際映画祭でデビューを見せた後、封切り日を調整するものと見られる。今年のカンヌで残忍な描写で大きな衝撃をもたらした『ザ・ハウス・ザット・ジャック・ビルト(ジャックのたてた家)』(監督ラース・フォン・トリアー)もアットナインフィルムが買い入れた。上映当時100人あまりの観客が舌を巻き、次々と飛び出したというまさにその映画だ。

日本の女優カラサエリカが主人公の『麻子I&II』はオールザットシネマプラスが購入した。中国の巨匠賈樟柯(ジャ・ジャンクー)の『アッシュ・イズ・ピュアレスト・ホワイト』は、ジャ・ジャンクーの専門輸入会社であるエスワイコマドで、イランの巨匠アスガー・ファルハディの『エブリバディ・ノウズ』はオードが輸入した。監督賞の受賞作である『コールド・ウォー』(監督パヴェウ・パヴリコフスキ)はチャンランが、 『ガールズ・オブ・ザ・サン』(エヴァ・ユッソン監督)と『ソーリー・エンジェル』(クリストフ・オノレ監督)はザクープが購入した。
  • 毎日経済_キム・シギュン記者 | (C) mk.co.kr
  • 入力 2018-05-31 19:15:54




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