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大韓航空「マーズ対応徹底…24時間緊急コールシステム運用」


大韓航空は12日、疾病管理本部の指示に従って、▲マーズが疑われる患者の機内発生時の処理手順、▲マーズ感染予防のヒントを強調、▲体温測定を通じた搭乗前のスクリーニング手順などを策定して実施していると明らかにした。

大韓航空は「航空機は高度な技術の空気循環システムを装備しており、ヘパフィルター(HEPA Fliter)などのろ過装置を介して定期的に空気を循環させる」とし、「このため唾液や空気などを介して伝播するマーズウイルスの伝播力を落とし、今まで機内ではマーズの伝播事例もない」と強調した。

航空機エンジンを経て機内に流入する外気は、エンジン圧縮機を通過して圧縮される。この時、外部の空気の温度は約200℃まで加熱されて、完全な滅菌状態になるというのが大韓航空の説明だ。

圧縮空気はオゾン浄化装置を経て空調パックに移されて、冷却過程を経た後に混合配管(Mixing Manifold)に流れるようになる。特にこの空気はヘパフィルター(HEPA/High Efficiency Particulate Air)でろ過された既存の機内の空気と50対50の割合で混合されて、機内の上部の棚の口に流入し、機内の下部にある排出口から排出される過程を繰り返しながら、機内の快適な空気を維持する。ヘパフィルターは空気中のウイルスまで99.9%以上をろ過して出す、新技術が適用された製品だ。運航中のエンジンを使用して新しい空気が流入し、内部の空気は航空機の外部に排出されて2~3分ごとに換気される。

客室内の空気は水平方向に流れず、各エリアごとに垂直に流れる。すなわち空気の流れが乗客の頭の上から足の下に流れるようになっており、ウイルスなどが前後に広がることを防止する。

さらに、大韓航空はドバイ発大韓航空機の全便に追加で消毒を実施している。航空機の殺菌消毒に使用される消毒剤(MD-125)は、マーズの原因菌であるコロナウイルスに対し、約1週間のあいだ殺菌持続力が維持されることで知られている。

大韓航空は「▲N95マスク、▲全身防護服、▲ゴーグル、▲手袋、▲ブーツなど、マーズに備えた保護セットの搭載を大型機の全機種に拡大し、航空医療センターと仁荷(イナ)病院が共同運営する24時間緊急コールシステムを通じて、機内でマーズが疑われる患者が発生するかどうかをリアルタイムで監視している」とし、「有事の際には専用の医療スタッフで迅速な措置も可能だ」と説明した。

大韓航空は社内の対応組織を構成して、各部門別にマーズ対応手順を再度強調する一方で、実際のマーズ発生時の行動指針についての広報と教育も強化することにした。
  • 毎日経済デジタルニュース局_ペ・ユンギョン記者
  • 入力 2018-09-12 11:23:49




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